キリスト教的音楽解釈

ってほどでもありませんが、クリスチャンになってよかったと思えることの一つに、西洋音楽を解釈する時に肌でわかる感じがするということがあります。

単純に、楽曲の中の言葉や音楽がはっきりとそれを表している時もありますが、暗にそれが表されている時に、見つけちゃったりすると、なんともいえない感動がある。

今日も聖歌隊で「感謝せん」という曲を練習しましたが、この楽曲は元々ヘンデルの歌曲を日本語訳にして歌ったものです。

日本語の方は、ごくごく簡単に「ああ感謝せん 主の導きに」と言う様なことを繰り返し歌うだけですが、元の歌曲では、もう少し違って、

「主に在ることを感謝します。
あなたの群れをイスラエルまで
海を通り抜けて導いてくださることを

主はどのようにこの群れを移動させるのか
主の御手、その守り、平安を与えられ
その善行は成し遂げられる

主に在ることを感謝します。
あなたの群れをイスラエルまで
海を通り抜けて導いてくださることを」

と言う様な内容になっています。

あの・・・・これ原曲の歌詞がドイツ語で、私の許容範囲では「こんな感じ~」ってくらいしか訳せないので(^^;)
取り合えず「・・・という様な内容になっています」ってことで・・・(><)

この曲のすごいところは、たったこれだけの歌詞なのに、聖書のある箇所を思い出させるような楽曲の構成になっているところ。

ヘンデルといえば生まれは1685年ですが、活躍時はだいたい18世紀です。

しかし、そんな時にもうこんな楽曲が生まれていたのかと思うと、感動しますね。

この歌詞で「あっ」と思うのは、「あなたの群れをイスラエルまで、海を通り抜けて導いてくださることを」
という部分。

これは映画「十戒」でもおなじみのシーンでありますが、旧約聖書の「出エジプト記」でモーセとイスラエルの民がファラオの追っ手を逃れて、波を割って出来た道を歩いてわたるという箇所を連想させます。

曖昧な書き方ですが、楽譜にはそれを示唆したことがかかれてないので、取り合えず限定はさけますが、おそらくそうであろうと思います。

この曲は三拍子でハ長調。

「Dank(感謝)」という言葉を三小節半伸ばして二回も歌います。

この伸ばしている間に、ずっと伴奏が和音を一拍ずつ叩いています。

文章では表しにくいですが、三拍子によくあるワルツのような流れ方ではなくて、一小節に三つ四分音符がちゃんと入っています。

まずこのリズムが足踏みを感じさせます。

ここまでで、モーセに導かれたイスラエル人たちが、恐れを克服しながら海に向かって自分たちの場所へ行くために歩いているのが、まず想像できる。

そしてもっとすごいのは、「あなたの群れをイスラエルまで 海を通り抜けて導いてくださることを」と歌った直後から、その4分音符に一つずつ波線の記号がついてきます。

え~っと記号の名前がわからない~(@@)誰か教えて下さい。

とにかく、その記号が入ると、和音を全部流すように弾くことになります。

う~ん、これも文章に出来ない~(;;)

和音を一緒に抑えるのではなくて、バラバラにグリッサンドのように弾く。

擬音にすると「パラン、パラン♪」と言う感じ?
あああ~、ごめんなさい~(^^;)口で説明するな~!

言いたいことは、このことによって海の波が想像され、「導いてくださることを」と歌いながら、イスラエルの民が海に足を入れたのが想像できるのです。

足元にちゃぷちゃぷと波が当たっていることが感じられるのです。

そして、波が段々に左右に分かれていって大きな道を作っていく。

その中を歩きながら、「主はどのようにこの群れを移動させるのか主の御手、その守り、平安を与えられ
その善行は成し遂げられる」と歌は続きます。

そして再び「主に在ることを感謝します」となり、海を渡りきるのです。

これはですね、聖書を知っていると言うだけでもかなり面白いと思いますが、加えて私が感じることは、主を信じて枝分かれした高い波の中を恐れを捨てて歩き出すと言う心情的なこと。

モーセやアロンは簡単に歩き出せたでしょうが、他のイスラエル人たちは奇跡を見ながらも、その神様も含めて、この奇跡を畏れたであろうと想像します。

開いた道に足を下ろしたとき、残っている波が自分たちの足をぬらす時、恐れを主に預けて歩き出す。

それが「主の善行が成し遂げられる」ということであり、成し遂げるためには、イスラエル人たちは歩き出さねばなりませんでした。

イスラエルの民は、昔からこうやって苦役を強いられていた。

恵をいただきながら、試練も沢山いただいて、それをすべて受け入れて歩いてきた。

こういったことを肌で感じる時が、自分はクリスチャンだと感じられる時でもあります。

ああ・・・・至福の瞬間。

聖書を知っていれば、内容は同じことを解釈できると思います。

映画を知っているだけでも、気付く人はいるのかも。

でも、心の中にある同じ情景を想像するのは、誰でも出来るものでもない。

同じく主を畏れ、主に在ることを感謝し、恐れを克服する努力をする自分がいるから感じられることでもあります。

大きな恵ですね(^^)

ただ、国家として差別を受けたことは無いので、ここはやはり歴史を知り、想像するに尽きますが・・・。

今日はとにかく涼しかったですね~(@@)

パワーストーンを変えたついでにヒーリングを受けてきました。

なんだか良い感じ。これに関してはまた後日。

クリスチャンの癖にと言い無かれ、神様はなんでも許してくださるのです(笑)。

気温差がこれから益々起こりそうですが、体調など崩されませんように。

今日は良く眠れそうです(^0^)
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by kuniko_maekawa | 2011-08-21 22:26 | トレーナーのつぶやき | Comments(2)

Commented by Lynkeus at 2013-06-24 01:20 x
"Dank sei Dir,Herr" の話ですね。オラトリオ「エジプトのイスラエル人」のモーゼのアリアだったと思います。私もクリスチャンで音楽の仕事をしているので、嬉しく読ませていただきました。・・・「波線」は Arpeggio(アルペッジオ)、普通は「アルペジオ」と呼んでいます。この部分のアルペジオはもともとの譜面にはないので、演奏者たちがアドリブで付けているうちにそれが一般化して出版譜にも付くようになったのだと思います。ちなみに、日本で出版されている楽譜(訳詞は中田羽後)には、アルペジオは付いていません。・・・さて、私が聴いた独唱では、加賀清孝さんがよかったです。バリトンなので As-dur で歌っていました。彼もクリスチャンです。・・・では、これからもどうぞご活躍ください。
Commented by kuniko_maekawa at 2013-06-25 21:05
★Lynkeusさん、はじめまして!コメントありがとうございました!
加賀さんは以前お仕事をご一緒させて頂きました。その頃は、私はまだノンクリスチャンで、信仰を持つとは露程も思ってなかった頃です。
興味深い内容の記事でした!何回も読みましたよ(*☻-☻*)ありがとうございました!
また是非遊びに来て下さいませ。とはいえ、最近はすっかりサボっているブログではありますが(笑)