好きこそ物の上手なれ

今日は東総文化会館ホールにて、マエストロによる合唱団、ソリスト合同音楽稽古がありました。マエストロと言うのは、指揮者のことです。イタリア語で元々は「先生」だとか「師匠」だとか、何かを指示する人のことを言ったりしますが、音楽をまとめると言うことで、こういう敬称になるのでしょうね。
通常、本指揮者の稽古は立ち稽古に入る前に最後のまとめとしてあります。そこまでは、コレペティといって、ピアノを弾きながら、内容のことや言葉のこと、音楽的なこと、そう言った事を歌い手として作る人たちや、副指揮者と稽古をします。合唱団の場合には合唱指揮者という人がおり、やはり本指揮者が入るまで、責任を持ちます。今日は、その各セクションの人たちが一同に集まり、合わせる稽古をしました。もっとも、ソリストの方は全員が来たわけではありませんから、全幕ではありませんが。私は、その稽古に立ち会いながら、改めてホールの大きさや、空間の響きなどをのんびり聴いていましたが、今回は合唱団も、テンションが良くお稽古に臨む姿勢も一生懸命です。前回の松本の合唱団と言い、このところ良いレベルの市民合唱団と仕事が出来ています。しかも、僧侶や、他の助演的なことも合唱団にお願いしますから、結構大変だと思いますが、楽しそうに付き合ってくださいます。嬉しいですね。楽しいのが一番ですから。
全体の音楽稽古を終わった後、僧侶をやってくださる二人の方と、タミーノ、パパゲーノ役のお二人と台詞の読みあわせをしました。僧侶のお二人は、合唱団からの参加ですから、まったくの素人さんです。しかし、なかなかどうして、しっかり玄人はだしです。これは、本当にいつも思うことなんですが、彼らが台詞が上手だったり、自分達の中でのイメージがしっかりしているのは、本当に「好き」だからです。いわゆる「好きこそ、ものの上手なれ」なんですよね。これにはびっくりします。面白い、やってみたい、だけで、彼らは色んなものを読み、舞台を観、そして役を作ります。このエネルギーは、玄人にはありません。逆に、仕事にするなどと考えた時点で、掛け値無しの「楽しみ」は多分無くなっているでしょう。クオリティをあげることの喜びはあるでしょうが。そういう意味で、今回はちょっと面白いことになってきました。この僧侶のお二人の「掛け値無しの楽しさ」に、プロになろうと頑張っている若い歌い手達が、どれくらい煽られてくれるか。良い相乗効果が望めることを期待しています。これだから、お稽古は面白いのですね。その瞬間しか見れないことがあります。これは例えお金を払っても、二度と見られるものではないのです。そういう瞬間を一杯作りたいです。週明けから、本格的に立ち稽古に入ります。楽しみでもあり、怖くもあります。どんな「魔笛」が出来上がるのか・・・・・・。お楽しみはこれからです。
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Commented by photographer_na at 2005-12-14 00:47 x
音楽写真のphotographer_naokoです。僧侶のお2人のお話、とても興味深いですね。というのも、おそらく私も同じように写真の「素人」でした。今こうして音楽写真を撮っているのも、オペラへの憧れのなせる技です。今後も専門家目指して精進します♪いつか大きな舞台を撮ってみたいです。
Commented by うさぎ屋店主 at 2005-12-14 11:00 x
いらっしゃい!読んでいただいた嬉しいです!きっと、なんでもそうですけど、最初はみんな「好き」から始まるんですよね。好きだからこそ、もっと知りたい、もっとうまくなりたい。私もそうですが、その「好きなこと」をやって、お金をいただけることの喜びは、何ものにも変えがたいです。本当に、死ぬときに、やり残したこと無いな~って、思えるなら幸せですよね。また遊びに来て下さい!
by kuniko_maekawa | 2005-12-11 23:40 | オペラなお仕事 | Comments(2)

オペラ・レッスンのこと、演出のこと、舞台や絵画や色んなことを書きまくっています。


by kuniko_maekawa