無事に終わりました!

気づけば、12月も20日。あと10日で2015年が終わります。

今年は本当に大変な年でした~!
こんなに人生は辛いのかと何度も思った(笑)

そんな中で与えられた一つの道。「リーディング」。

パフォーマーとして新しい扉を開けることが出来ました。

一つは11月29日に行われた、Nodus Secundus公演「ブラームス交響曲第1番~ピアノと言葉~」。

主催者は指揮者でピアニストの大浦智弘くん。

彼とは今年、本当に沢山の時間を一緒に過ごしました。
知り合ったのは、昨年、とある稽古場ですが、まるで何十年来の知り合いのよう(笑)。

彼が私のリーディングの道を開いてくれた最初の人でした。心から感謝。(^^)

この公演は、彼ともう一人のピアニスト、伊藤亜紀さんとのユニットで、ブラームスとクララの書簡を軸に、交響曲をピアノの連弾で演奏するというもの。私は楽章の間に書簡を読みました。

そして、もう一つは、やっと再起できたMMCの本公演。

12月16日に、新しいシリーズ、「Category」を起こしました。

第1回目は「Schumann」

何故シューマンかと言うと、先のNodusの書簡を読むにあたり、今年の前半はブラームスとクララを追いかけていたわけですが、そこには必ずシューマンの影があるということに気付いたのですね。

ご存知の方も多いと思いますが、シューマンは精神を病み、結局はクララのもとに戻ることなく亡くなりました。

その後はブラームスとの関係の方が、少々ドラマチックで、先に書簡を読んだ私も、途中まではシューマンのことを忘れていました。

ある日ある時、この書簡がクララとブラームスだけのものではなく、その随所に、亡くなってからも、シューマンの影が付いて回って居るのに気づき、彼の止まった時間を進めてみたくなったんですね。

最初は戯曲に起こしてみようと思ったのですが、何故か彼が死ぬまでと、死んでからと、うまくつながらない。

その理由は今はわかっているのですが、その時は、それ以上進めることが出来ず、しかし、なんだか心残り。

その時、偶然に、大浦くんが学生と組んでいる室内楽のグループがあり、彼らがシューマンのピアノ五重奏曲を練習していて、本番にかけたいというのをきき、尚且つ、私が企画していた、「女の愛と生涯」をモノローグオペラにするという公演がとん挫しそうになっていて、では~!

・・・・っと思い切って、MMCを発信したわけです。

Categoryとは「範疇」。

私が手を伸ばせるだけ伸ばして、この作品を創ってみようと思いました。

2部構成で、1部を先の室内楽のグループ・「Qintetto del Mare」で、シューマンの「ピアノ五重奏曲 変ホ長調 OP44」。 2部を、私の「声」と二期会ソプラノの松井美路子さんの「歌」、そして頼田恵さんのピアノで、「女の愛と生涯Op42」をモノローグオペラとして上演しました。

Nodusでは、書簡を読むという事、それから、大浦くんのコンセプトに沿って構成をしたこともあり、ある意味、「枠」を持って彼らと時間を共有しました。

つまり、役割があったという事です。

これはスタッフでいても同じことですが、依頼をされて関わるという事は、その報酬にどう報いるかと事でもあります。

私のやりたいようにやる事が彼らが本当に望むことであればそれで良いですが、基本は主催者がどう公演を創りたいか。

そういう意味での役割を考えていました。

私がそこでやろうと思ったことは、二人の音楽の時間に「在る」こと。

そしてそれは、決して「存在」としてではなく、文字通り「時間に在ること」でした。

上手くいったかどうかはわからないですが、終ってから主催者の大浦くんが、「大好きな形になりました」と言ってくれたので、とりあえず、お役目は果たしたと思われまする(笑)

打って変わってMMCは、当然のことながら好きにやりました(笑)!何せ自主公演ですから~(^^)

もちろん、Nodusに手を抜いたとか、やる気がなかったとかではなく、なんというか、何も考えなかった(笑)

私の感性を開いたまま、感じるまま、読みました。

何よりその空間に存在してみたかったので、歌詞を台詞にして覚え、思うままに動きながら語りました。

舞台監督してくださった先輩から、「リーディングか芝居かギリギリの線で、リーディングが成立してた」と言ってもらってすごくうれしかった。それくらい境界線は危うかったです。

でも、これをちゃんと受けてくださって、松井さんも頼田さんからも同じレベルの言葉が聴こえてきて、私たち3人の「女の愛と生涯」を創りました。本当に感謝です!

もう一つ特筆は、Quintetto del Mareの若者たち。

大浦くんは30代ですが、残りの4人は20代の学生と学生出たばっかりが一人。

この若い音楽家たちの音楽が、本当に真っすぐで、新鮮でした。

何より、30分の間に、お客様に育てられた。

最初の音と、最後の音までの間に、きちんと音楽家になっていました。

これは、聴いてくださる方に伝えるという、簡単なようで、大切な仕事が理解された最初の段階です。

この体験をもっともっと沢山積んで、芸術家になっていきます。

こうやって、私の公演で誰かが育っていくのは一番うれしいかもしれません。
今度彼らに会うときは、どんな芸術家になっているのか楽しみ(^^)

さて、私にとっては、言葉を紡ぐことが本当のライフワークとなってきました。

もっともっと、沢山の言葉を読んでいきたい。

もっともっと、沢山の人たちと出会いたい。

私を人前に引っ張り出してくれた大浦くん、引っ張り出された私に関わってくださった、伊藤さん、松井さん、頼田さんに心から心から感謝。本当にどうもありがとうございました!

さて、ひょんなことから、またスタッフ業が復活しました。

そしてひょんなことから、以前住んでいたピアノが置いてあるアパートに帰ってきました。

これからどんな荒波が待っているのかわかりませんが、神様のプロセスを楽しみながら、そして、強く信じて前に歩き出します。

今年、私に関わってくださったすべての方に感謝して!

最後に、会場に座ってくださったお客様に、心から心から感謝します。

本当にありがとうございました!
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by kuniko_maekawa | 2015-12-20 23:03 | パフォーマンス | Comments(0)