「おぺらえひめ」第二回定期演奏会

昨日松山市にて、無事に公演が終わりました。以前も、一度記事にさせていただきましたが、この団体は、ソリスト、合唱団、オーケストラ、裏方までが会費を納めている会員さんで構成されている団体です。この形は、日本では珍しいと思うのですが、それが良い効果を生んでいると感じた公演でした。私は、今回、指揮の須藤桂司さんからの依頼で、構成を少しお手伝いさせていただきました。
第一部はヴェルディとプッチーニを中心とした、ハイライト。まず、オーケストラによる「運命の力」の序曲。それから「仮面舞踏会」からデュエットとアリア。それから「蝶々夫人」からアリアと、「花の二重唱」。これらの楽曲を、ナレーターさんに紹介してもらいながら、ガラコンサートという感じで進めました。第二部はシュトラウスのオペレッタ「こうもり」のニ幕を全幕。
最初に曲目だけを聞いたときは、どうやって構成するもんかと頭を抱えましたが、須藤氏いわく、来年、この団体は「こうもり」を全曲公演するのですが、その前に、メンバーの方々に、一度場面を作るということを経験してもらいたいということ。楽曲自体は、団体の方からのリクエストであったみたいですが、そういうことなら・・・・・、と言うことで、つたない言葉で台本を書きまして、なんとか形を作らせてもらいました。
公演は大成功。あまり、馴染みの無いオペラのハイライトを心から楽しんでいただき、手拍子や拍手もどんどんしてくださいました。暖かくて、良いお客様だったと思います。来年の公演にも繋がるのではないでしょうか。
しかし、ここまでの成功の功労者は、やはり会員の皆さん、一人一人の努力の結果です。今回、私は、スケジュールが混んでいて、あまりお稽古に参加できませんでした。それで、やむなく簡単な動きをつけて、そのままほったらかしの状態でした。しかし、ソリスト、合唱団の皆さんは、それぞれに、渡されたものを膨らませて、きちんと形にして、舞台に出してくださいました。ですから、今回は、皆さんが、ご自分達で創った舞台です。だからこそ、心から楽しめただろうし、それがお客様に伝わった。そうでなければ、あんな、暖かい拍手はいただけません。本当に、楽しい公演でした。そして、須藤氏と、会員の方々との信頼関係。アマチュアの方々は、それぞれにお仕事を持っていらっしゃって、稽古に通ってくるのも大変だと思います。けれど、それでも稽古場に向かう理由の一つには、須藤氏のような、情熱を持って音楽家達を育てたいと願っている人がいないと、無理かもしれません。もちろん、音楽的にも素晴らしい才能を持った人ですが、演奏家として、指導者としてのある種のカリスマがあり、モチベーションを持っています。彼を中心に、オーケストラの皆さんの音楽感がどんどん膨らんでいました。「こうもり」など実に楽しいオケでした。
それにしても、この団体は本当に色んな方がかかわっていて、感心しました。例えば、本番の会場である愛媛県民文化会館の技術の方たち。基本的には助成として会館の設備などは使えるのですが、会館の方々も、団体との信頼関係があり、一生懸命照明を作ったり、相談を受けてくれたり、尽力を尽くしてくださいました。そして、こう言った信頼関係を作るべく、奔走している事務局の皆さん。色んな方の力が結集して出来上がった、公演だったと思います。
もちろん、課題も一杯あるでしょう。でも、地方だから出来ること、しなければいけないこと、あると思います。是非、頑張って息の長い、団体になって欲しいと思います。それがオペラを根付かせる大切な第一歩ですもの。その第一歩にかかわれて、良かったと思います。良い経験をしました。きっと、ブログを読んでくださると思って書いてますよ、合唱団の皆さん!(笑)
本当に、お疲れ様でした。これからも、楽しい舞台を一杯創ってください!私も元気をもらって、明日から、また頑張ります!
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Commented by さやP at 2006-02-20 21:52 x
はい!「合唱団の皆さん」のひとりです。先生、オペラえひめにお付き合いいただき、本当にありがとうございました。お会いしてからあっという間に本番を迎えることになりましたが、その間のなんと充実していたこと!構成がつくことで妄想…いえ、想像を膨らませて膨らませて…ちょっと膨らみすぎてしまったところもありましたが(笑)声の表情も広がったような気がしました。「場面を作る」って難しい。自然な様でいてしっかり計算されてなくてはならないのですね。当たり前なんですけどなかなかできない。来年に向けて皆でよーく話し合っていきます。
たくさんの方々に関わっていただいたことも、ここで改めてありがたいことだなぁ、と思いました。会員も援助くださる方も、お客さんもみんなで愛媛のオペラえひめというコミュニティを作り上げていきたいです。
先生、また湯治にいらしてくださいね。きっと合唱団がお迎えに上がりますから(^ー^)
Commented by ダンサー オノ at 2006-02-20 22:49 x
またまた涙!涙!暖かく見守ってくださってありがとうございます!    本当に楽しかったです。見に来てくださった友達から、楽しそうだったね。みていても楽しかったよ!時間がすぐ経ったと言われました。出演 させてもらった 私も こんな舞台は初めてです。緊張より楽しくてしょうがなかったです。演出がつくことでこんなにも気持ちが入るんですね!、そして、お客さんが入ることでよりパワーアップするんですね!       いつでも松山に来てください。またお迎えに参ります。
Commented by 小芝居侯爵 at 2006-02-20 23:47 x
せんせ〜い!(世界一受けたい授業風に)
小芝居が多すぎて自分のダメだしがオロソカになってしまった合唱の池内です。

図々しくもお邪魔いたします。先生が初めて動きをつけて頂いてから公演の日まで、あっと言う間でしたが、兎にも角にも、うちの団員の火を煽って頂いてありがとうございました。

お陰さまで良い感じで膨らんではじける事ができました。お気に召して頂きましたでしょうか?
是非また御一緒させて下さい。
Commented by うさぎ屋店主 at 2006-02-21 22:02 x
いや、いや、皆さん、早速書き込みありがとうございます!本当に、楽しい公演でしたよね。でも、こんな風に、皆さんが演出と言うものに対して、素直に受け止めてくださって、喜んでくださったこと、こちらの方こそ、感謝しています。もちろん、お気に召しましたとも、池内さん!来年も、きっと楽しい舞台が出来ますよ。期待しています。また、松山に伺ったときには、是非、湯治につれてってくださいね、さやかさん。ダンサーおのさんも、ますます磨きをかけてください、本当にありがとうございました!
Commented at 2006-02-23 01:02 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
by kuniko_maekawa | 2006-02-20 20:04 | オペラなお仕事 | Comments(5)

オペラ・レッスンのこと、演出のこと、舞台や絵画や色んなことを書きまくっています。


by kuniko_maekawa