2008年 08月 06日 ( 1 )

さて、次回公演のお知らせです。
またもしばらくトップに置かせていただきますね。更新記事はその下にアップしていきますので、合わせてごらんください。

8月6日(水)門仲天井ホールにて
グルック作曲オペラ「オルフェオとエウリディーチェ」を上演いたします(開演19:30)。
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画像をクリックしていただければチラシが大きくなります(^^)

これは演出家恵川智美氏の主催される絨毯座と言う団体の「小Labo」と言う枠で、
オペラを様々な方向から検証し、上演するというもの。

今回はピアニストの野口幸太君の企画・プロデュースにより、私とのコラポレーションを実現してくれました。

テーマは「音演出」

聴きなれない言葉ですよね。
当たり前です、私が創りました(笑)。

そうですね、平たく言えば、音楽を「朗読」すると言うようなものでしょうか...


オペラは基本、作曲家と言う大演出家が書いたもの。
私たちは、彼らの音を読み、言葉を解釈し、舞台を作って行きます。

そもそも演出家の仕事は、歌い手たちの導線、セットや衣装や照明や外側の装飾等が仕事ではあるのですが、それを起こしていくのに不可欠なのが楽譜。

そして、その楽譜は先に書いた作曲家によって、すでに演出されているの物であり、それを読み解くことが結局はオペラ演出家の言葉となって行きます。

私は常々、この楽譜と言うものを芝居の台本のように、すべての出演者、スタッフに扱って欲しいと思っています。

楽譜を言葉にしていく。
そして、それを伝えるために音楽と声を使う。

「オルフェオとエウリディーチェ」は有名なギリシア神話が元になっている古典オペラです。

竪琴引きのオルフェは最愛の妻エウリディーチェを毒蛇にかまれて死なせてしまい、嘆き悲しんでいる。
そこに愛の神が現れ、「ゼウスの慈悲によって、生きながら黄泉の国に行くことが許可され、もし、竪琴で地獄の怪物たちを治めることが出来たらエウリディーチェを連れて帰ることが出来る」と伝えます。
喜び勇むオルフェオに、愛の神はある一つの条件をつけます。
それは「眼差しを向けないこと。いつもの口調を使わないこと」
オルフェはその条件を飲み、黄泉の国に向かいます。

この時代のオペラは様々な変容を遂げていくプロセスが見えます。
グルックも変革を望んでいました。

そのため、台本に劇的要素を沢山要求しています。
しかし、音楽的にはバロックの様式を色濃く残しており、その温度差が面白いのと、音楽が様式的であるからこそ、言葉の扱いによって楽曲が変容するだろうと言う期待があります。

この台本をどうお客様の耳に届けるのか。

今回は三人の女声に参加していただき、試みに付き合っていただきます。

オルフェオ     諸 静子さん
エウリディーチェ 松田 麻美さん
アモーレ(愛の神)佐藤 恵利さん

それぞれに才能と感性をお持ちの方々。
敢えて女声の作品を選んだのも、言葉の繊細さ丁寧さが欲しかったから。

声は言葉を伝える道具です。
耳に心地よいのが必須だと思っています。

どうぞ、この試みに参加していただきたいと思います。
歌い手たちがどこまで作品の媒体となって、言葉を伝えることが出来るのか。

私が、どこまで作品を解釈し、作曲家のアシストが出来るのか・・・・。

チケットは1800円(当日券2000円)
お問い合わせは
絨毯座制作部(ナヤ・コレクティブ) 03-3921-4309
jutanza@coral.dti.ne.jp
もちろん、このブログ、または前川のHP(http://www.rak3.jp/home/user/kuntz/)
でも受け付けます。

是非会場に足をお運びください。
沢山のお問い合わせをお待ちしています!
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by kuniko_maekawa | 2008-08-06 13:44 | 演出家のつぶやき | Comments(0)

オペラ・レッスンのこと、演出のこと、舞台や絵画や色んなことを書きまくっています。


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