カテゴリ:オペラなお仕事( 65 )

本番データが消えたおかげで、だいぶ使い方をマスターしました。画像くらい簡単に切り取れるようになったもんね~!!!

さて続きです。
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まあでも頑張りました。
久しぶりに頑張ったって言える舞台だった。

今年は、こんな風に手作りしていく舞台がこの先も続いています。

本当に文字通り手作り。

ミシンを買って衣装を作ったり、小道具創ったり、そういうことをやっても、自分の世界を作ってみたい欲求があるみたい。

まだまだ覚えたいこと一杯です。

3月にやる鹿児島オペラ協会の「メリーウイドウ」、今日照明の打ち合わせをしました。
まだ簡単なことだけですが、ここからはスタッフワークもメインの仕事。

丁寧に創っていきたいです。
これの報告はまた。(^^)

あああ~、本番のデータが残ってればなあ~(;;)
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by kuniko_maekawa | 2008-02-25 23:36 | オペラなお仕事 | Comments(0)

自主公演のお知らせ

大学の同期で演出家の三浦安浩氏がオペラ団体を立ち上げました。
今月20日、21日で旗揚げ公演が行われます。
皆様、お時間ありましたらば、是非、是非、ご来場ください。
以下は詳細です。
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ANCORA第一回公演
「いのちの詩・2編」

指揮・松下京介 企画・演出 三浦安行
美術・鈴木俊朗(東宝舞台) 照明・稲葉直人(ASG)
舞台監督・渡辺 真二郎(ザ・スタッフ)

レイフ・ボーン作曲:「海へ騎りゆく者たち」
 出演:丸山奈津美 森田雅美 柴山陽子 石倉孝行 大前有加

プッチーニ作曲:「ラ・ボエーム」
 出演:斉藤紀子 上本則久 押川浩士 高田恭代 古澤利人 押見春喜 立花敏弘 東浩市 澤崎一了

12月20日(木)18時開演・12月21日(金)17時開演
ACTホール(東武東上線成増駅徒歩2分)
全自由席5000円
チケット・公演の問い合わせは042-69-0480(斉藤) ancora@hotmail.co.jp

私も毎年苦労しますが、自主公演は本当に大変です。
思い入れが強い分、経済的なことなど、現実とのギャップに苦しみますし、回りの評価もシビアですから。

三浦君は常に全力で頑張る人なので、今回もいつも以上に頑張ってると思います。
エールを送るつもりで、私も会場に行こうと思っています。

こういう公演もまた、オペラの一つの形です。お楽しみください。(^^)
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by kuniko_maekawa | 2007-12-11 13:59 | オペラなお仕事 | Comments(0)

訳詩をするの巻き

ただいま、2月にやるある公演の準備中。
これのおかげでかなり胃が痛い・・・。

演目はモーツアルトの「フィガロの結婚」です。

ある学校から頼まれた鑑賞演奏会ですが、対象は中学生。
時間的にも制約があるので、ある程度の場面を選んで構成していきます。
キャストも全キャストではないため、レチターレほどでなくても、台詞を交えながらの進行になります。

それと同時にどうしてもやらなくてはいけないことが「訳詩」。

初めてオペラに触れる中学生に、できるだけわかる言葉で伝えたいと思えば、日本語で歌唱するのが一番良いですよね。

「フィガロ」の日本語訳で一般的なのは、二期会で使っている中山悌一訳のもの。
「一尺、三尺」と始まるやつで、私も何回かこの日本語訳で公演をやりました。

しかし、これはあくまで二期会のもので、当然内緒で使うわけには行きません。
それなりの借用をしなければいけないでしょうし、今回は全場面というわけではありませんから、構成用にも改めて訳詩をしています。

どういうことかというとですね、まず構成というのは、ハイライトであっても、それを寄せ集めて一本の作品として見せる事が基本ですから、流れを作らなければいけません。

その中の台詞として、歌詞も存在しています。
ですから、構成部分の台詞や、私が実際に演出していく方向性などを加味しながら、訳さないと、まったく別ものになってしまうわけで、これがほんとうに面倒くさいし、頭を悩ますことになっています。

まったく、最初っから豪語するんじゃなかったよ・・・(;;)

本当は今月中にあげてないといけないのですが、どうしても良い構成が浮かばず、どうにもこうにも見えてこない。

許容量超えてます・・・。

訳詩をするといっても、端からイタリア語を訳していくわけではありません。
対訳や単語を見ながら、近しい言葉を入れていくわけですが、ご存知のように、日本語はセンテンスが長い。

なので、どうしても訳せないものは、もうニュアンスを考えた別の言葉を使います。

例えば、5番の有名なマルチェッリーナとスザンナの「けんかの二重唱」で、短い音符の中に「Del Conte la bella」などと言う言葉が入っています。
訳すと「伯爵の美しい方」ってなことでしょうか。

しかし、これを日本語で全部入れても音符が足らないわけで、しかも、内容も説明的になるわけで、しょうがないので「愛される方」などと入れて見たりするのです。

何よりも、聴いているほうにわかりやすく、そして歌い手に歌いやすい言葉でないといけませんよね。これも、一苦労。
私が良いと思っても、歌えるかどうかは別ですもんね。

ああ、また胃が・・・。
しかし、良い経験です。
もともと自分で台本を書いてみたかったりする人ですから、こういう作業は嫌いじゃない。
後は、感性だけなんですが、これがね~・・・・(;;)

ま、がんばります。
今週は体調不良続きだったので、やっと元気になってきたってことで。

「うさぎ屋日記」の方ではお知らせしてますが、名前の表記を「前川久仁子」に戻しました。
今までは「クニコ」にしていたのですが、戸籍の名前で生きることにしたので。

この名前は書くことが職業になる名前だそうです。
効力が発揮できると良いんだけど・・・。

この公演は非公開ですが、良い歌い手が集まってくれました。
今から楽しみ。
お楽しみは構成台本が出来上がってからですけどね・・・(^^;) 頑張ります~!
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by kuniko_maekawa | 2007-11-23 00:45 | オペラなお仕事 | Comments(0)

プロでいること

昨日やっと本番が開けて、長かった4ヶ月間の激務から開放されました。

毎日の稽古の中でレッスンや足の治療やほとんど休まずに過ごしていましたが、これも今日まで。やっぱりほっとしますよね。

さて、今回の公演は規模が割りと大きかったので、色んなスタッフが入っていました。

昨日初日が明けたので、初日打ち上げと称して、舞台監督、美術家、字幕制作、音響プランナーなど、各部所のお歴々と一献。

とは言っても、いつもご一緒する方々ばかりなので、楽しい宴となるわけなのですが、私は字幕制作のS氏のお隣に座っていました。

彼は私の一つ上で年が近いこともあり、良く話をするスタッフの一人です。
もちろん、現場の中でですが、そう言う仲間なので、別段彼の仕事を気にすることも無く、現場に入っていました。

昨日、打ち上げに行く会場で急に胃痛を訴えた彼。
「酒飲めば治るから」なんていつものごとく、辛口に話していたのですが、その話題にまたなった時に、「今日は本番の前に弁当食ったんだよ。いつもはブースに入る前に弁当くわないんだ」って。

「あ、そうなんだ。やっぱ集中力とかかけるもんね」とは私。

「違うよ、一旦本番が始まったらば、途中で腹が痛くなってもブースを抜けられないから」

あ~、そっか~!!
かなづちで、頭をガツーン!と言う感じです。

私ったらば、本当に馬鹿です。今まで全然そんなこと考えなかった。

彼らは本番の最中、字幕をずっと出していくという仕事をやっています。
その機械を操作できるのは彼だけ。

と、言うことは、彼が倒れたらば、字幕が出なくなるということです。

しかも、字幕は舞台上で誰かがしゃべっていれば、ずっと出ているもの。それを途中で止めるわけに行かないのです。

長いスタッフ生活の中、一回だけ、最後のキューのボタンを押して、トイレに駆け込んだことがあるそうですが、それさえも、最後のキューを出した瞬間です。

改めてプロだ~と感動しきり。
当たり前とはいえ、それを自制できて初めてプロなんですよね。だって、それは客のためですもん。そのために、どんなに腹がすいてても、本番前は絶対に食べ物を口にしないんですよ。

そういえば、先の現場で仲良くなった照明君も、あんまり食べませんでした。
ダイエットしてるんだ、なんて言ってたけど、ひょっとしたら、彼もそうなのかな・・・・・・。

今回は照明さんが一人舞台のギャラリーと言って、天井部分に上がりっぱなしで舞台上の歌い手に明かりを当てています。トップフォローと言うのですが、スポットライトです。

女性ですが、彼女は長い本番、上がったら絶対に降りられません。しかも、天井はありとあらゆる照明が入っていますから、ものすごく暑いはず。休憩中は気が抜けたように袖に座っています。

そんなたった一人の我慢が、夢のような舞台を創ります。それも、たかだか3時間の夢の時間のためなんです。

本当にプロってすごい。
そうは言っても、演出や演助は舞台が開けてしまえば、何をしてもOKです。稽古中にトイレに行っても文句は言われない。本番は用無しですから、問題外。甘い仕事してたんですね~。

来年この仕事を初めて20年ですが、今頃こんなことを知るなんて・・・・・それだけ私はプロじゃないんでしょうね~。改めて己の未熟さを知った公演でありました。あほだ~・・・・・。
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by kuniko_maekawa | 2007-08-30 14:05 | オペラなお仕事 | Comments(4)

稽古場で見ているもの

おおお~、珍しく「オペラのブログ」が結構更新されています。
どうも今月は色々と感じることが多いみたいですね。風通しがよくなっているのかもしれません。
なんだか書きたくなるのです。

さて、今現在、私は演出助手として、ある公演の稽古に入っています。

演出助手で居る時の私は、トレーナーや演出をしているときとは全く違ったスタンスで稽古場に居ます。

まず、働くのは左脳(笑)。

うそみたいですが、本当です。
演助をやっているときの私の頭はまったく事務屋で、感覚的と言うのがほとんど無くなり、計算で物事が動いていきます。

例えば、スケジュールを立てるときや、稽古を進行していくときなども、その場で起こっていることはサンプルであり、その次のシーンや、稽古内容を決めるためだけの出来事になっていきます。

もちろん、扱っているのが人間ですし、元々は芸術なので、そうも計算だけではいきませんが、それでも、歌い手さんの力量や、稽古回数、それから演出家の好き嫌い、相性など、そんなことを探りながら、今必要なことを適切に出せるようにします。

これだけだと、まったく機械的に稽古をこなしているように見えますが、当然そんなことあるわけなく、ちゃんと楽譜を読み、欠席している役があれば、代役をし、台詞を読み歌ったりもします(決してうまくはないですよ^^;)。

当然、楽譜の内容は演出家よりもわかっていなければならず、代役で立った時も、きちんと稽古が進むように芝居をしなければいけません。全役、立ちも台詞も音楽も、わからなくては出来ません。

こう言う仕事をしているときに、自分が楽しんだらおしまいです。あっという間に集中力も切れてしまう。

私がいつも心においていることは、「稽古場に気を使うこと」。

演出家でもない、歌い手でもない、指揮者でもない、ただ「稽古場」がスムーズに行くように、最大限に気を使います。

稽古をしている時は、私と「稽古場」それしか存在してないのです。人間じゃないですね~、こうなったら(笑)。

そろそろ稽古は佳境に入ってきます。
私の頭の中に入ってくるデータもどんどん増えてくる。

このデータが稽古場に動き出した時、私の集中力はすっごいです。自分でも信じられないことが出来たりするのです。

変な話ですが、人間のことを考え出すと稽古場はうまく回らなくなるのですね。
結局は作品を作るのは、人間じゃないってことなんです。じゃあ、何か。

なんでしょうね・・・。よくわかりませんが、多分、誰しもが「私」を捨てたときなんだと思います。
みんなが作品に対して、自分じゃなくなった時。私も含めて。

それは至福の稽古でしょうね、きっと・・・・・。
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by kuniko_maekawa | 2007-08-07 01:30 | オペラなお仕事 | Comments(0)
昨日から、ワークショップを行っています。
これは、絨毯座という団体の主催で、オペラの歌い手達のためのワークショップと言うことで、5月から4つの枠が組まれています。

今月から私の枠が始まりました。
題して「喋ることは歌うこと。歌うことは喋る事」

3つのオペラ作品のScenaを題材に、言葉をどうしゃべっていくかと言う欲求をモチベーションに、楽曲を表現してみることをやろうとしています。

期間は今月は25.26.27日。楽曲はモンテヴェルディ作曲の「ポッペアの戴冠」。

8月1,2,3日でモーツアルトの「ドン・ジョヴァンニ」。そして、9月20,21,22日でチマローザの「秘密の結婚」をやります。

昨日、今日と「ポッペアの戴冠」を4人の受講者と共に作っています。

やり方は、いつも私がやっている「稽古場」と同じ形。

まず初日である昨日は、楽譜とリブレットの内容を探して行きながら、それをどう歌って表現とするか、と言うことを試してみました。

今日は、少し体を動かしながら、歌うということから、どう体を開放させていくかと言うことをお試し稽古。

「ポッペアの戴冠」と言う作品は、実在したローマ皇帝ネロとその妻ポッペアが結婚し、王と王妃になるまでの話ですが、時代的に、まだ小節線が無く、音符も白玉が並んでいるだけ。
演奏者の力量が非常に重要視された時代のものです。

当然、その演奏者の力量をアップさせるような台詞が書かれており、戯曲作家の仕事も非常に重要でした。

そのせいか、主役級だけでなく、脇役、例えば、野心を持ったポッペアに裏切られた元夫のオットーネ、ネロの妻オッターヴィア、ネロに殺された腹心セネカ等、こういった周りを固める役も、それぞれにきちんとした台詞を与えられています。

今回、私が受講者の皆さんに伝えたいのは、この台詞を如何様でも、演奏者が扱えるということ。

今現在、小節線が楽譜上にあっても、その小節線を外して考えられる自由がこの楽曲にはあるのです。それを想像してよい、時代のものなのですね。

受講者はほとんどが、昨年研究生を修了した人たち。
丁度、その修了生たちが修了公演でこの作品をやったので、思い入れもあって、申し込んでくれたようです。

そのために、作品自体は歌いなれているのですが、歌いなれているからこそ、自由さが失われています。

昨日はまず、楽曲を感じることからやってみました。

例えば、歌っている最中に聴こえてくるオケの音。

この時代は、元々古楽器ですから、オケの音もどこか弦楽器や太鼓が聴こえてきそうな感じがします。

しかし、その音に背中を押されることに歌い手は慣れていません。
歌いながら流れてくる音が、まったく耳に入ってないみたいです。

そう言うところを細かく指摘させてもらって、段々に耳や体を刺激していきます。

今日は、その上で、今度は自分が発してる言葉からどう言う動きを体が欲求していくかを試してみました。

これも、歌いながら、動きながら、発している言葉のイメージをしつこく言わせてもらって、なんとか刺激を促して見ます。

しかし、両日、中々受講者達は解放されてきません。

無理もありません。ある意味、規則正しい稽古の仕方ではないし、今まで突かれたことないところを突いているわけですから、まず、パニック。

一回3時間を4人で分けますから、時間も物理的に短いです。

とにかく、目に見えているもの、聴こえてくるものはこうだ、と言うことをず~っと言わせていただいて、やっと何か少し動いてくるという感じでした。

でも、変わってきます。

たった一つの言葉、たった一つのサディスション、何か受講者達のアンテナに引っかかるものが、ふっと彼らを変えて行きます。

私のやっていることがワークショップと言うのかどうかはわかりませんが、少しでも、アンテナがするどくなって、今まで無かった自分が見えてくれば、それでいいとおもっています。

明日は「ポッペア」組みの最終日。
今までを踏まえたうえで、今度は演出である私の欲求を、受講者達の言葉に変えていってもらいます。

なんにせよ、自分達の言葉をどう言う形で伝えるか、そこに神経がどれくらい集中し、快感を得ることができるかと言うことなんですね。

こういうワークショップは楽しいのですが、実はすごく疲れます。

エネルギーをとられるどころではない、やはり、お金を出して、何かを得たい人たちですから、出来るだけ一杯得させてあげたいと思います。

明日も頑張らねばっ!

このワークショップは見学も可です。ご希望の方はコメントくだされば、詳細をお知らせします!

神さまにいただいた仕事は、いつも結構きっついです~(^^;)。ありがたや、ありがたや!
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by kuniko_maekawa | 2007-07-26 23:33 | オペラなお仕事 | Comments(0)

制作作業

おや~、気が付けば6月。「オペラなブログ」を一月も更新していませんでした。

なんとなく新しいことが起きなかったことと、起きていたのですが、あまりにも忙しく、記事を二本(もう一つ、「うさぎ屋日記」と言うのを書いているのです)書くには時間と労力と気力が無かったことなど、色々・・・・・。

WSのお知らせも一区切り付いたので、久しぶりに更新です。

さて、私は今、ある団体の7月公演の制作補助をやっています。

「制作」と言うのも、なんとなくなじみの無い言葉かもしれませんね。いわゆるプロデューサー業ですが、この「制作」と言う仕事、本当に測り知れない仕事量です。

普段、演出助手や演出をやって公演に関わっている私ですが、やっていることは基本的に、お稽古に関することだけ。
そう言うい意味では決まった期間、その稽古場に行って、演出家のフォローや、演出家をやっている場合は、稽古だけすれば良いですから、外側から「制作」と言う仕事を知ってはいても、本当の大変さは味わったことありませんでした。

しかし、今回、制作として現場に入ってみると、まあ、大変!

キャリアや置かれるセクションによっても違うでしょうが、ボスである私の友人の仕事を見ていると、ざっとこんな感じ。

まず、公演の企画があがります。
それに基づいて、予算組、会場取り、スタッフ、キャストの決定、交渉、その他公演がまず立ち上がるまでを準備して行きます。

今回は演出家、歌い手共に外人ですから、彼らのエージェント、契約、交通の手配等、イタリア語を操りながらグローバルに進めていきます。それが約1年くらい前。

それらが、実際に動き始めてから、キャストや助演のオーディション、海外の演出家の場合はそこから来る小道具、衣装、道具等の配送の手配や、税金の処理、もちろん、そう言う大きな仕事の間に、オーディションの資料作成や、送付、問い合わせ対応。チケット代や発券の手配までやっています。

今年に入って、事務所に入り、少し手伝っていたのですが、いや~すっごい。
彼女が居ないと、この公演は成り立ちません。絶対。

さて、5月に入って音楽稽古等が始まりますと、今度は稽古場の手配、その稽古場の管理、歌い手の出欠席から健康状況、それに、仕上がり。そんなことをライブで観ながら次の段階を決めていきます。

稽古場を管理することを「稽古場付き」といいますが、その実際の稽古時間よりも、必ず30分くらい、早く入り、遅く帰りますから、時間は大幅に取られます。

これは本番が終わって劇場を去るときまである仕事。

私の仕事は、主にここの部分ですが、これに関してさえ、気づかないことが沢山。

例えば、スタッフのケイタリング、御用聞き、そう言う意味では感情的なケアなど、仕事をこなせばいいかと言うことでは絶対にありません。どちらかと言うと、人間的な部分で沢山気をつかわなければいけないことがあります。

だからと言って、お母さんになっていればいいかってことは無く、現場をみながら、一番良いことをやっていかなければいけません。

これが本当に難しく、私など、彼女に比べれば、大した仕事量でもないのに、気が付かなくて失敗ばかりしています。

でも、このベースの作業が、公演を良くしていくわけですね。結局は良い気持ちで稽古をしてもらって、良い状態の本番を迎えることが、お客様に良いわけですもん。

今回は本当にこの仕事をもらってよかったと思います。
仕事に入れてくれた友人に感謝しています。

この友人は本当に懐が広くて、良いことも悪いこともはっきり言ってくれて、そして的確に指示してくれます。

どこか自分の出来る範囲でゆるく勝負していた私の傲慢さをちゃんとコントロールしてくれています。本当に感謝。

神さまにいただいた、この宝の仕事。
ちゃんと成し遂げて、新しい自分を創ります。

この歳で、こんな刺激をいただけるなんて、本当に幸せ物です。(^^)

今日はお休みをいただいたので、明日からまた現場に戻ります。
もっと、頭を活性化させて、出来ることをどんどん見つけて行きます。

楽はしない。
いつのまにか忘れていました。人には言うくせにね(^^:)

楽はしない。
体を使って頑張ります!
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by kuniko_maekawa | 2007-06-03 12:41 | オペラなお仕事 | Comments(0)
昨年演出家の恵川智美氏を中心に旗揚げした「Labo Opera 絨毯座」。固定メンバーを持たずに毎年決めるテーマにそってワークショップを中心にプロデュース形式で作品作りを行うという団体です。
本公演自体は来年の3月に予定されていますが、今年は「オペラ+(プラス)」と題して、4つのワークショップが組まれました。(画像をクリックすれば原寸大で見れます)
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期間は5月の下旬より9月下旬まで。対象はオペラ分野でのプロフェッショナルな活動を目指す声楽家、またはすでに活動を開始している方。様々な観点からアプローチされています。

私も講師として一枠持つことに成りました。
期間は7月25日から9月22日まで、毎月三日間、音楽と言葉のモチベーションから体を作ることをやりながら「稽古場」を創ります。毎年やっている「稽古場」をもう少し教育的見地に発展させたもの。

演目は7月25,26,27日「ポッペアの戴冠(ファーバー版)」
     8月1日、2日、3日「ドン・ジョヴァンニ」
     9月20日、21日、22日「秘密の結婚」

9月22日は13:30~16:30ですが、それ以外は18~21 ・見学無料

月毎:12、000円 通し30,000円です。

他にも3人の講師の方が参加なさいます。
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5月28日、29日、31日18-21
「オペラ歌手の和」と題して、立花流宗家、立花車扇(たちばなしゃせん)さんによる和物に必要な所作や、着物の裁き方等の入門編。見学も一回3000円であります。

6月10日、17日、24日 コレペティの横山修司さんによる「オペラ・アリアの姿・ピアニストと歌手、双方から作品へのアプローチ」
歌手とピアニストの組み合わせで任意のアリアを選び、作品が持つ本来の姿にアプローチします。ピアニストと歌い手と双方の役割を発見していきます。

9月3日、4日、5日、10日、11日、17日、18日、19日、24日、25日
演出家佐藤信氏率いる「黒テント」の女優さん、新井純さんによる「俳優が語るオペラの言葉」
参加者がそれぞれ任意の歌曲を選び、日本語訳も踏まえて、最終的に言語で語ることを目標とする。歌の世界のキイ・ワードを探しながら様々な表現を試していきます。

私のWSに限らず、どのWSも舞台表現において、必要なものだと思います。興味のある方は是非、ご連絡ください。チラシなど配布します。また、直接絨毯座の方に問い合わせていただいても結構です。
絨毯座制作部 TEL・FAX 03-3921-4309 (有限会社ナヤ・コレクティブ内)

人数の制限があります。沢山のご応募をお待ちしています!(^^)
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by kuniko_maekawa | 2007-05-06 15:42 | オペラなお仕事 | Comments(2)

字幕のキュー出し

今現在、字幕のキュー出しとして、ある公演に入っています。
本日と明日、本番の絨毯座と言うオペラ団体の公演で、モーツアルトの「Cosi fan tutte」なのです。

これをプロデュースなさっている、演出家の恵川智美さんとは、長年のお付き合いで、かわいがっていただいており、本番を観にいくつもりでメールしたところ、「空いてる~?」とお電話。

字幕のキュー出しがいないとのことで、急遽お手伝いに入ることになりました。

キュー出しと言うのは、演出家が決めた楽譜の中のタイミングを、実際に字幕や照明を操作する人に伝えるという作業で、楽譜を追っていきながら、キューの箇所に来ると「Go!」と声を出して、機会を操作している人たちが、ボタンを押すという、きっかけだしですね。

しかし、これが結構難しいのです。

何せ、実際にお客の目に触れるものですし、舞台上は人が動いて内容は進んでいます。
いくら、楽譜どおりに進めれば良いと言っても、指定の在る場所には、演出家の思い入れと、意図があったりします。ですから、絶対にオンタイムで字幕なり、照明なりは変わりたいわけです。

ところが、楽譜上でオンタイムでキューを出しても、ボタンを押すというタイムラグを入れなければ、遅れてしまいます。ですから、必ず、その箇所の少し前に「Go」と声を出し、ボタンを押して、字幕が現れるのがオンタイム。と言う技を使うのです。

ひえええ~、難しいよ~(;;)
一応、照明のキュー出しなどやったことが合ったので、その辺のことは理解していても、やはり、このキュー一つで、舞台の内容が変わることもあるので、演出的思考を持っている私には、恐ろしい作業なのですね。プレッシャー大!

しかも、今回ご一緒している字幕の製作者は、本当にオペラを良く知っていて、センスがいいんです。ですから、緊張。駄目も激しいし(^^;)
その代わり、少々とちっても、必ず正しい時にボタンは押されていますから、安心ですが・・・。

それにしても、今回初めて字幕のキューだしをしましたが、これが相当面白いということに気づきました。

字幕と言うのは、オペラを観たことがある方ならお分かりですが、舞台の上か、横に、白い看板かデジタルの表示で、内容を日本語で要約した文字が出るものですが、そのオン・オフが、すごく歌っている言葉を飾るのだな~と言うのに、改めて感心。

例えば、字が出ている間と、「out」と言って、真っ暗にする部分とあります。
音楽の感じが変わったり、フェルマータなどが入って、空間が止まったりする時に、字幕を消すキューなのですが、これの消し方やタイミングなど、下手すれば、感情的に見えたりしますから、タイミングが悪いと、内容を変えてしまうことになります。

お客の目に入るものは、なんでも表現になってしまう、舞台の恐ろしさですね。

その分、有効的に使えば、これはまた、ちゃんとした表現になるのです。初めて知りました。

これを機会に、字幕のキュー出しを、もっとやりたいと思い始めたのですが、どうも、私のセンスがな~・・・・・・・(^^;)

それでも拾っていただけたら、またやりたいと思います。
今日も、頑張ってきます!緊張しますが、面白いです。どう言う形でも、舞台に対して影響があると思うと、やっぱり現場は楽しいのです。(^^)
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by kuniko_maekawa | 2006-12-22 12:54 | オペラなお仕事 | Comments(0)

プロセス

一昨日、昨日と博多に行ってきました。
西日本オペラ協会というオペラ団体が9月6日に「アマデウス・コード」と題しまして、モーツアルトの「フィガロの結婚」をハイライトで上演します。何でも、11月にバーデン歌劇場と言うところが来福し、それのCMも兼ねて、公演に先駆けて「フィガロ」を少しご紹介しましょうと言うもの。レクチャーコンサートのような形式です。

この二日間のお稽古も、キャストの方々、裏方をなさっている方々が、大いに頑張ってくださり、大変、実りの多い、恵みのある時間になりました。神様に感謝!

さて、今回は、お稽古の日数が限られておりました。
最初が先日行きました、8月3日、4日。そして、今回の23日、24日。後は本番前、9月の4日に衣装合わせ、通し稽古をしましたら、5日に舞台稽古、6日に本番です。
ですから、私が彼らとお稽古できる回数は、稽古場で5回、ホールで一回。
レクチャーコンサートで抜粋とはいえ、1幕から4幕まで、ある程度の有名な場面は歌います。時間にして1時間40分くらい。衣装を着けて、本編と同じように、演技しますから、結構大掛かりになりました。それをこなすのには、ちょっと少ない稽古です。

しかし、キャストの皆さんが、非常に風通しが良かったことと、一生懸命自主稽古をしていただいた結果、昨日の最後の通しなど、良い仕上がりになっていました。本当に、皆さんの努力に頭が下がりました。

オペラの稽古は時間がかかります。
音楽稽古から始めていけば、一月以上。キャストや幕が多いものだと、もちろんそれ以上かかる場合も往々にしてあります。
しかし、だからと言って、毎日稽古していれば、それでいいかと言うものでもないのです。

今回、これだけの稽古回数が、逆に良かったと思っています。何故かと言いますと、私とお会いしない稽古の間、ご自分達で自主稽古を組み、そこで、練り上げて創るという作業をきちんとしていただけたからです。これが非常に大切なこと。

先に書いたように、オペラは時間がかかります。それに、演出家はどうしても絵を作らなければいけませんから、稽古の時間を取りたがりますし、歌い手の方も、「こなす」時間が欲しくて、やはり稽古をしたがるのですが、お互いが、そういう利害をもって稽古をしていますと、結局は言われたことを「こなす」稽古になって行きます。

もちろん、演出家、指揮者の要望を媒体としてこなせるのも、歌い手の要素としては必要です。しかし、この場合、稽古場が当て込むために使われることになってしまい、本来、作品を作ると言う段階には、中々いかないのが現状です。

私も、オペラを演出し始めたころは、稽古回数が欲しかったです。
やはり、自分の絵が欲しかったですから、歌い手と一緒に、コンセプトを創り上げる時間が欲しかった。
しかし、ずっとやり続けている「稽古場」や昨年やった第一回目の「レチターレ」の公演を通して、稽古場のあり方みたいなものが、ようやく理解できてからは、稽古回数を、なるべく減らしています。なぜか、稽古場は「試す」ところだと、認識しているからです。

例えば、「レチターレ」などは、一演目3回の音楽稽古、3回の立ち稽古で創っていきます。最初、これを見たときに、歌い手達は稽古回数が少ないとやはり感じるようです。彼らの感覚は、音楽稽古の時に、指揮者と一緒に仕上げていくと言う感覚があると思います。それで、自分達の力量を考えて、もう少し指揮者と稽古したいと思うわけですね。

しかし、私は音楽稽古であっても、「試す」のであれば、稽古場に来る前に、歌い手が音楽を作っておく必要があると思っています。それを稽古場で「試して」みて、指揮者がチェックする。その上で合議して音楽を創り、それを持ち帰って、膨らませてきて、それを「試す」。立ち稽古にも同じことが言えます。

上記のようなことが、理解できて、私と付き合ってくれている人たちとの稽古は、まさに「創る」稽古になります。皆が、材料に下ごしらえをしたものを、稽古場で調理する。それが理想であり、どういう作り方をするかというところに「プロセス」と言うものが生まれます。この「プロセス」が大切なのです。

西日本オペラ協会のコンセルピエールの方々とは、期せずして、こう言う稽古が出来ました。
私が来ない間の自主稽古で、前の稽古から、今回の稽古の間に、彼ら自身のプロセスを踏んだのです。それを「稽古場」で創っていって、また更に9月までの段階を踏んでもらう。そうやって、本番に一番良い状態でお客の前に立ちます。

今回は出来ると思います。皆さん、前回とは大いに違って、稽古場を作ってらっしゃいましたもん。理解できても、出来なくても、稽古場が成立している時は、空間が止まらないのです。本当に素晴らしかったです。

そうはいっても、次回は舞台稽古。その時私達のやることは、もう、お客様のことを考えるのみ。どこにどう立てばいいのか、どう歌いかければいいのか、細かいことはせずに、外側に自分達を出していくことをやって行きます。これだけ、頑張っているのですもの、絶対に成功します!皆さんも、応援しててくださいね!(^^)
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by kuniko_maekawa | 2006-08-25 13:44 | オペラなお仕事 | Comments(0)

オペラ・レッスンのこと、演出のこと、舞台や絵画や色んなことを書きまくっています。


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