ワークショップやります!

昨年演出家の恵川智美氏を中心に旗揚げした「Labo Opera 絨毯座」。固定メンバーを持たずに毎年決めるテーマにそってワークショップを中心にプロデュース形式で作品作りを行うという団体です。
本公演自体は来年の3月に予定されていますが、今年は「オペラ+(プラス)」と題して、4つのワークショップが組まれました。(画像をクリックすれば原寸大で見れます)
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期間は5月の下旬より9月下旬まで。対象はオペラ分野でのプロフェッショナルな活動を目指す声楽家、またはすでに活動を開始している方。様々な観点からアプローチされています。

私も講師として一枠持つことに成りました。
期間は7月25日から9月22日まで、毎月三日間、音楽と言葉のモチベーションから体を作ることをやりながら「稽古場」を創ります。毎年やっている「稽古場」をもう少し教育的見地に発展させたもの。

演目は7月25,26,27日「ポッペアの戴冠(ファーバー版)」
     8月1日、2日、3日「ドン・ジョヴァンニ」
     9月20日、21日、22日「秘密の結婚」

9月22日は13:30~16:30ですが、それ以外は18~21 ・見学無料

月毎:12、000円 通し30,000円です。

他にも3人の講師の方が参加なさいます。
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5月28日、29日、31日18-21
「オペラ歌手の和」と題して、立花流宗家、立花車扇(たちばなしゃせん)さんによる和物に必要な所作や、着物の裁き方等の入門編。見学も一回3000円であります。

6月10日、17日、24日 コレペティの横山修司さんによる「オペラ・アリアの姿・ピアニストと歌手、双方から作品へのアプローチ」
歌手とピアニストの組み合わせで任意のアリアを選び、作品が持つ本来の姿にアプローチします。ピアニストと歌い手と双方の役割を発見していきます。

9月3日、4日、5日、10日、11日、17日、18日、19日、24日、25日
演出家佐藤信氏率いる「黒テント」の女優さん、新井純さんによる「俳優が語るオペラの言葉」
参加者がそれぞれ任意の歌曲を選び、日本語訳も踏まえて、最終的に言語で語ることを目標とする。歌の世界のキイ・ワードを探しながら様々な表現を試していきます。

私のWSに限らず、どのWSも舞台表現において、必要なものだと思います。興味のある方は是非、ご連絡ください。チラシなど配布します。また、直接絨毯座の方に問い合わせていただいても結構です。
絨毯座制作部 TEL・FAX 03-3921-4309 (有限会社ナヤ・コレクティブ内)

人数の制限があります。沢山のご応募をお待ちしています!(^^)
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by kuniko_maekawa | 2007-05-06 15:42 | オペラなお仕事 | Comments(2)

フジコ・ヘミング&バーリ・コンサートソサエティ・オーケストラ

GW後半戦二日目の本日は演奏会へ。

まったく仕事はそっちのけですが、まあ、いいや。どうせ、連休なんて誰も動きゃしないさ~。

ってことで、招待券をいただいて、錦糸町のすみだトリフォニーの大ホールへ。

今日は「魂のピアニスト」フジコ・ヘミングとイタリアのオーケストラの演奏会でした。

フジコ・ヘミングは皆さんも良くご存知だと思いますが、確かお父様がポーランド人で、ピアノをお母様から伝授されて、芸大を卒業してからドイツに留学。バーンスタインに認められて、デビューする直前に、風をこじらせ聴覚に障害を負ってしまいます。

その後、ずっとドイツでピアノを教えたりしていたのですが、帰国して彼女のドキュメンタリーが放送されるや否や、大人気。彼女の代表的な楽曲「ラ・カンパネッラ」と共に、今や著名人です。

前にも一度演奏会を聴きに行ったことがありますが、今日もやはりいでたちが素晴らしい。

紫に裏がオレンジの着物を羽織、堂々登場。
これには毎回驚かされます。彼女は自分で衣装をコーディネートするらしいんですが、それがはっきり行って奇抜。あんまりセンスがよいとは思えないのですが、それも彼女琉。

そう、彼女には確固たるポリシーがあり、それが演奏にも舞台にも現れているのです。

彼女の演奏はショパンの協奏曲1番とソロを2曲ほど。例の「ラ・カンパネッラ」は必ず入ります。
しかし、決してうまいとはいえません。もちろん、テクニックがないと言うのではなく、演奏自体派手でもないし、感動すると言うほどのものでもない。ショパンに限っては、途中で暗譜がやばくなって、そばにいた女性が楽譜を見せていました。そっか、彼女はそのためにいたのか(笑)。

しかし、それでも彼女の演奏を聴きに来る人たちが大勢いるというのは、やはり魅力があるのだと思います。

私も、その一人。
別段CDを欲しいとは思わないのですが、彼女のピアノの音が好きです。

彼女の演奏は、すべての音がはっきり聴こえる。
たとえミスタッチをしても、ちゃんと聴こえるのです。ピアノソロなど、まるでオーケストラで聞いてるみたいに、すべての音が聴こえてきて、楽曲の構成がわかるくらい。これは素晴らしい。例えミスっても、逃げに走らないってこと。

何より、この舞台での彼女が、自宅の居間で弾いている彼女と、きっと変わらないだろうなと想像できるくらい、自然にピアノを弾いているということ。

きっと、彼女はピアノを弾き始めた時から、ピアノとの付き合い方が変わらず、音楽との接し方が変わらず、希望も挫折も生きてきたんだろうなと想像します。そのくらい超然としている。

騒いでいるのは、周りだけといわんばかりに、この人気を受け止めているみたい。

演奏もそう言う風に聴こえます。
ピアノは彼女の生きている証拠。人生の音が確かに聴こえる感じはします。そして、それは彼女の声の代わりのような気がして、いつも聴いているうちになんだかその世界に入っていきます。

若いときに海外での絶賛と挫折。もう人生の最終コーナーに入ろうかと言うとき、いきなり世間で認められ、演奏家としての活動が始まりました。

普通ならば、この生活に流されてもおかしくないはずですが、彼女は彼女の人生をただ弾いている。おそらく大好きなピアノで。これに感動しますね。

おまけに楽しかったのが、バーリ・コンサート・ソサエティ・オーケストラ。
イタリアの管弦楽団で、これが中々楽しいオケでした。

私は一緒に演奏会に行く子が一人遅れてきたので、会場の外で待っていて、ショパンから入りましたから、一番最初にオケだけで演奏されたベートーベンは聴きませんでした。

フジコの演奏の後休憩が入り、オケだけの演奏になります。
メンデルスゾーンの「イタリア」

私、結構メンデルスゾーンが好きで、今日はこれがメイン。

実際に演奏が始まってみると、これが結構軽妙でよろしい感じ。
管楽器は本当に上手でした。よい音で、刻みが正確。

しかし、弦楽器が今ひとつ。
なんか音が艶がない感じがするし、ちょっとまとまりがない?う~ん、もったいないなあ・・・・。

それでも、このオケの軽妙さと言う魅力は結構耳を捉えます。

アンコールでロッシーニの「セビリアの理髪師」の序曲が演奏されたら、正に真骨頂。

弦のバラバラ感はありましたが、それでも、指揮者のテンポと、刻みの良さがすごく気持ちよい。思いもよらずに楽しみました。やっぱりロッシーニって良いですよね。それをイタリア人が演奏すると、こうもパスタを連想するのかって言うくらいカジュアルな感じ(^^)

今日は若者二人を伴って、まるでお母さんと息子?と言ういでたちで演奏会デートでしたが、お稽古場ではなく、こう言うプライベートで若者と話をするのも一献。彼らも臆することなく感想などを話し合い、楽しい、楽しい一日となりました。

すみだトリフォニーの大ホールは始めて入りましたが、なんだか響きがこもってる感じがして、私はあんまり・・・。もう少しクリアな方が好きな感じでしたが、なんせ私の耳ですもんね。

たまには演奏会も本当に良いものです。
よいホールで気の置けない人たちと演奏会に行く。帰りに食事でも出来ればよかったのですが、そこはあっさり解散。ま、これも一献(笑)。
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by kuniko_maekawa | 2007-05-04 20:54 | 観劇日誌 | Comments(0)