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二人よれば・・・・

またまた「オペラのブログ」ほったらかし状態が続いています。
さすがにトレーナー業も4年目に入ると、案外ネタも切れてくるような・・・・。

そこへ、ちょっと面白体験。

先日、若者が二人、どちらもバリトンですが、楽譜を読みに来ました。

時間を設定したのが遅い時間だったので、谷保から都会へ帰るにはちょっとお腹がすくだろうな~となんとなく思い、その日私が食べようと思っていたご飯をおすそ分け。3人で粗食を食して、ちょっとお喋りしてました。

3人で話しているときも、オペラの話や歌い手の話に終始するのですが、私が流しに立ったりして彼らだけになると、その話がもっと現実味を帯びてきます。

例えば、発声の話とか、歌い手としてどうかとか、好きな歌手は誰だとか・・・・。

いわゆる歌い手同士の話になるわけですが、これが中々新鮮。

それで「歌い手二人集まると、声自慢、歌い手自慢になるんだね~」なんて思わず茶々を入れてみたらば、これでテノールが入ると、こう言う会話にはならずに、ず~っとテノールがしゃべってばっかりなんですって。

バリトン同士だから、まだお互いの会話が成立しているのだと彼らは言っていましたが、その会話には、もはや私は入れず。ふ~ん、ふ~んと相槌を打つのみです。

でも、ちょっと面白かった。
私の戦友や、仲の良い歌い手達は、こう言う風に誰かに発声の話とかをしている感じがありません。自分で勝手に解決してるように思える。結局は孤独に頑張るしかない職業だからだろうけれど、この若者達は両方とも20代の真ん中くらいの年齢で、まだ足元がはっきりしないからかもしれませんが、自分がどう思っているのか、どう歌っているのか、真剣に話し合っています。

本来、こうなんでしょうね。

こういう仲間が居なければ、また自分も不安の中にいるしかないんでしょう。そんな感じがしました。

なんにせよ、頑張る若者は良いものです。
ちょっと私の知らない世界を垣間見たような、新鮮な経験でした。(^^)
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by kuniko_maekawa | 2007-06-19 12:37 | 歌手 | Comments(0)

制作作業

おや~、気が付けば6月。「オペラなブログ」を一月も更新していませんでした。

なんとなく新しいことが起きなかったことと、起きていたのですが、あまりにも忙しく、記事を二本(もう一つ、「うさぎ屋日記」と言うのを書いているのです)書くには時間と労力と気力が無かったことなど、色々・・・・・。

WSのお知らせも一区切り付いたので、久しぶりに更新です。

さて、私は今、ある団体の7月公演の制作補助をやっています。

「制作」と言うのも、なんとなくなじみの無い言葉かもしれませんね。いわゆるプロデューサー業ですが、この「制作」と言う仕事、本当に測り知れない仕事量です。

普段、演出助手や演出をやって公演に関わっている私ですが、やっていることは基本的に、お稽古に関することだけ。
そう言うい意味では決まった期間、その稽古場に行って、演出家のフォローや、演出家をやっている場合は、稽古だけすれば良いですから、外側から「制作」と言う仕事を知ってはいても、本当の大変さは味わったことありませんでした。

しかし、今回、制作として現場に入ってみると、まあ、大変!

キャリアや置かれるセクションによっても違うでしょうが、ボスである私の友人の仕事を見ていると、ざっとこんな感じ。

まず、公演の企画があがります。
それに基づいて、予算組、会場取り、スタッフ、キャストの決定、交渉、その他公演がまず立ち上がるまでを準備して行きます。

今回は演出家、歌い手共に外人ですから、彼らのエージェント、契約、交通の手配等、イタリア語を操りながらグローバルに進めていきます。それが約1年くらい前。

それらが、実際に動き始めてから、キャストや助演のオーディション、海外の演出家の場合はそこから来る小道具、衣装、道具等の配送の手配や、税金の処理、もちろん、そう言う大きな仕事の間に、オーディションの資料作成や、送付、問い合わせ対応。チケット代や発券の手配までやっています。

今年に入って、事務所に入り、少し手伝っていたのですが、いや~すっごい。
彼女が居ないと、この公演は成り立ちません。絶対。

さて、5月に入って音楽稽古等が始まりますと、今度は稽古場の手配、その稽古場の管理、歌い手の出欠席から健康状況、それに、仕上がり。そんなことをライブで観ながら次の段階を決めていきます。

稽古場を管理することを「稽古場付き」といいますが、その実際の稽古時間よりも、必ず30分くらい、早く入り、遅く帰りますから、時間は大幅に取られます。

これは本番が終わって劇場を去るときまである仕事。

私の仕事は、主にここの部分ですが、これに関してさえ、気づかないことが沢山。

例えば、スタッフのケイタリング、御用聞き、そう言う意味では感情的なケアなど、仕事をこなせばいいかと言うことでは絶対にありません。どちらかと言うと、人間的な部分で沢山気をつかわなければいけないことがあります。

だからと言って、お母さんになっていればいいかってことは無く、現場をみながら、一番良いことをやっていかなければいけません。

これが本当に難しく、私など、彼女に比べれば、大した仕事量でもないのに、気が付かなくて失敗ばかりしています。

でも、このベースの作業が、公演を良くしていくわけですね。結局は良い気持ちで稽古をしてもらって、良い状態の本番を迎えることが、お客様に良いわけですもん。

今回は本当にこの仕事をもらってよかったと思います。
仕事に入れてくれた友人に感謝しています。

この友人は本当に懐が広くて、良いことも悪いこともはっきり言ってくれて、そして的確に指示してくれます。

どこか自分の出来る範囲でゆるく勝負していた私の傲慢さをちゃんとコントロールしてくれています。本当に感謝。

神さまにいただいた、この宝の仕事。
ちゃんと成し遂げて、新しい自分を創ります。

この歳で、こんな刺激をいただけるなんて、本当に幸せ物です。(^^)

今日はお休みをいただいたので、明日からまた現場に戻ります。
もっと、頭を活性化させて、出来ることをどんどん見つけて行きます。

楽はしない。
いつのまにか忘れていました。人には言うくせにね(^^:)

楽はしない。
体を使って頑張ります!
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by kuniko_maekawa | 2007-06-03 12:41 | オペラなお仕事 | Comments(0)