合同稽古が始まりました!

いやいや~、後一週間でレチターレの本番となります!
あっという間の一月余り。

今までは個人的な稽古をずっとやっていたわけですが、一昨日から合同稽古を始めました。

これは一人ひとりが作ったものはそのままで、「王様の観る夢」と言う構成舞台を全員で作っていく稽古。

今までは歌うだけだったのが、間に入っている詩の部分も形にしていきます。

今回は照明も絡んで世界を作っていきますから、昨日は照明さんが機材をわざわざ稽古場に持ち込んでくださいました。

例えばこう言う機材。
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いわゆる照明機材ですが、これが舞台の上に置いてあり、その中で皆が夢の世界を生きていきます。

こんなふうに・・・
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ま、これがどの場面かはご想像にお任せです。(^^)

かなり面白いです!
本番は11月6日(火)18時半から。角筈区民ホールにて。(大江戸線都庁前駅徒歩7分)
チケットは1800円。当日券もありますよん!
どうぞ、どうぞ、会場に足をお運びください。そして、私たちが作った夢の世界を是非堪能していただきたいです!

ご来場をお待ちしていま~す!(^0^)
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by kuniko_maekawa | 2007-10-31 21:58 | レチターレ | Comments(0)

立ち稽古が進んでいます!

先週から入った立ち稽古。一週間が終わりかかって、それぞれの歌い手が三回ある立ち稽古の一回目のクルーを終わります。

ここまでは段取りを渡して、どんな流れになっていくのかを伝えているところ。

二回目からはその段取りを更に音楽的なことと合わせて作っていきます。

そして三回が終わったところで合同稽古。
お客様に提供する構成舞台を創っていきます。

今回は色んな意味で今までとは違った面白さがあります。

まずはアリアと言う楽曲の強さ。

内容もさることながら、心理を語る言葉がはっきりしており、それぞれの歌い手のパーソナリティや力量があからさまになります。
それに、一場面を一人で持たせるようなものですから、中々しんどい。

それから照明。
先日打ち合わせをしたことを加味しながら作っているわけですが、基本的には歌がこけると、照明も生きないと言う相乗効果を狙っているので、案外微妙なバランスが感じられます。

それと、今回の私の創りかた。

アンサンブルをやっている時は、どんなに間に詩や戯曲を挟んでも、楽曲の内容を外すことができません。
二人役がいると場面は成立してしまうのですね。状況説明の部分が多いのです。

しかし、アリアとなると、何度も書きますが、個人的な感情や言葉しか語られませんから、むしろ歌曲のようにその言葉をどう解釈しても成立します。

なので、逆に机上の空想がかたちにならず、結局は何も考えずに稽古場に行き、歌い手が実際に歌うのを聴きながら、または歌い手と話をしながら形を追っていきます。

その結果、今までに無い自由さがあり、そして絵的な形がどんどん創られていきます。
これは初体験で、かなり私の感性が揺さぶられる感じがあります。

これを舞台に乗せて、明かりを入れたときに一体どんな世界になるのかは、まったく想像できません。私も、照明の稲葉君も、話をしながらも曖昧な部分を多く残しましたから、蓋を開けてみるまでどうなるのかはわかりません。

でも、多分、かなり面白い舞台になると踏んでいます。

ふっと湧いてくるイメージ。
それによって変わってくる歌い手達、ピアニスト達。私。

幕が開いたその瞬間にきっとすべてが明らかになると思っています。

どうぞ、会場に足を運んでくださいね。
是非とも、その証人になっていただきたいです。

本番は11月6日(火)角筈区民ホールで18:30からです。
全席自由1800円。これって、本当に安いです。

会場でお会いできるのを楽しみにしています!絶対に損はさせませんから!(^^)
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by kuniko_maekawa | 2007-10-19 21:14 | レチターレ | Comments(2)

照明の打ち合わせをしました!

さて、今年のレチターレの呼び物は「照明を入れる」です!

元々レチターレは試演会。
私と一緒にオペラの勉強をしているクライアントさんが机上の勉強だけでなく、実際にお客様の前で表現をすると言うことを経験するのが目的。

ですから、私のためには一切何もしないというのが心情でした。

もちろん今回もそうするつもりでしたが、う~ん、なんかすみません、ちょこっとだけ欲求が・・・。

一つにはアリアばかりを集めたと言うことがあります。

アンサンブルをやっている時は、やはり場面が動きやすいですから、お互いの息や音楽性でも状況が作れる。しかし、アリアは心象心理。一人で歌っているだけでは状況は変わらないだろうと・・・。

作り始めると、案外内容が創られるものだと認識したものの、もう一つ空間を動かすものが欲しくなりました。

それと、今年に入って色んな人や現場での関わりあい方が変わってきて、もっと私のクオリティを上げてみたくなったこと。それで、思い切って新しいことを試してみようと思い立ちました。

今回照明を担当してくださるのは、いつも私の演出のものをお願いしている、ASGの稲葉直人君。

まだ30代の前半ですが、素晴らしく良い感性と綺麗な色を作れる人。
私の予測をいつも裏切ってくれるのも、楽しい人です。

中々ご一緒する機会が無いのですが、今回は思い切って肩を借りることに・・・。
そこで打ち合わせと相成りました。

さて、角筈区民センターは小さなホールです。
客席も230席。

予算の都合上、セットなどがあるわけではありませんから、反響版を置いて、その中にピアノとちょっとした座れたり立ったり出来るものを置き、歌い手を動かしていきます。

私が考えていたのは、照明も機材を表に出して、それをセットとして使うこと。

例えば、照明機材を持って動かしたり、方向を変えたり、またいだりと言ったこと。
壁に当たっている明かりに手をかざしたり、逆に照明を塞いでしまったり。

しかし、考え始めると、これってかなりの「無限大の不自由」を産みます。

つまり、なんでもありだから、逆に決まらない。
制約があった方が、物事は決めやすいのです。

いざ、図面を出して楽譜を出して、話を始めた時点で・・・。
「あ~・・・どうしようか???」「これって無限大ですよね。」「う~ん・・・」

ま、想定内です(^^;)。

もともと「制約がある中の自由」が感じられるからオペラが好きだったりするんです。
あるものを解釈した方が想像力が働く。私のフィールドは結構狭いんですね。

逆に、若いとはいえ稲葉君は数ある現場をこなしている人。
私よりもはるかに大きなフィールドで仕事してます。色んな演出家の明かりを出してる。

頼るべきはこう言う才能です。

ってことで、私のやりたいことを絵コンテを出すみたいに勝手に話をさせていただいて、なんとなく・・・の方向性を作りました。(^^;)ほんとお疲れ様~・・・。

でも、こう言う作業は本当に楽しいです。
どこか現実的ではないんですが、それでも実際に出せるかもしれないと言う可能性も含めて絵を考えていきます。

歌い手達も全員がすごく動けるわけではないのですし、それぞれが違う人間ですから、息が違う。私の思った通りの絵が出来るとは限りませんが、逆に絵を決めてしまえば、そこから派生することもある。

すごく意味のある、そして経験値の上がる打ち合わせでした。

こうやって丁寧なもの作りをずっと続けて行きたいです。
これがお客様の前に出る時は、きっと、もっと単純なことになるはず。

それでも、その単純さの中に上質なクオリティがあればきっとお客様を無意識に高いレベルで楽しませることが出来ると思っています。

昨日から立ち稽古に入りました。
12日に明かりを打ち合わせしたことを加味しながら、絵を作っていきます。
大変だけど、楽しい時間ですね。

私の作ったへたくそな舞台模型と、打ち合わせで大活躍したチビっこスポット。↓
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本番は11月6日(火)18時半から角筈区民ホールでやってます!全自由席1800円。
ほんっとに面白いですから、是非、会場にいらしてくださ~い!!(^0^)
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by kuniko_maekawa | 2007-10-14 14:16 | レチターレ | Comments(0)

故意的と言うこと

「稽古場」や「レチターレ」が始まると、やたら更新が活発になる「オペラなブログ」であります(^^;)

10人の歌い手さん、それぞれの音楽稽古が終わりに近づいてきました。
一人はプロの歌手ですから、通し稽古で初めて合わすと言う暴挙をやろうと思っていますが、後の10人は、まだまだセミプロ。あるいは卵。なのできっちりと3回、アリアを作っていく作業をしています。

最近、レチターレに限らず、どこでも私が良く口に出していることの一つに、楽譜に書いてある情報を、どれだけ「故意的に使えるか」と言うことがあります。

とても単純なことです。

楽譜の情報に関しては、再三記事にもしていますが、音楽表記、ダイナミックス、音符の長さ、フラット、シャープ、さまざまなことが書き込まれてあり、それを忠実にやることによって、作曲家の作りたかった音楽が、ある程度わかってくるのは周知のこと。

しかし、理解していく段階は、まだ個人的な知識を増やしていく作業で、実際にこれらの情報を表現として使っていくためには、かなり故意的な作業が必要となります。

つまり、「わざとやる」と言うこと。

例えば、「Io ・八部休符・T'amo」と楽譜に入っているといます。ダイナミックスは「Io」がフォルテ。「T'amo」にデクレシェンド、しかも最後の「mo」が二部音符の長さだったりする。

これをどう感情として表すかと言う時に、少なくとも、最初の「IO」に激しい感情が伴い、次の「T'amo」がその感情を段々に柔らかくしていくなどと想像ができます。

これをシチュエーションの中の役としてどう台詞にしていくかと言う時に、かなり「故意的」な作業が必要となるのです。

T'amoの前の八部休符を音を立ててブレスをする。鋭くする。デクレシェンドを必要以上に急激にやってみる。

実際にどれくらいの大きさで歌えなどとは指定がありませんから、それこそ、その時の感情の幅で、いくらでも声を大きくも小さくも使えるわけです。

しかし、その程度を決めていくのは歌い手の作業です。

おわかりでしょうかね。
歌い手の力量や想像力によって、如何様にも楽譜は変容すると言うことです。
そして、それがその歌手のオリジナルとなっていくのです。

オペラは感情を入れる前に、音楽が流れており、それを歌うことによってある程度の状況が無意識の内に作られます。

だからこそ、演奏者の方が、そこにある情報をかなり大げさに、わざと使っていかなければ、色がまったくなくなる可能性があります。

台詞で言えば、抑揚が無くなると言う事。

しかし、楽譜の内容、例えば、音符の長さを変えて感情を伝えると言うのは邪道です。(少なくとも、私はそう思っています)

そんなことは誰でも出来る。

作曲家の書いた音符を表現にしてこそ、演奏者の力量が見えるというもの。

そのためにも、どれくらい「故意的な」作業が出来るか。

今回も音楽稽古をしながら、そのことに終始しています。
歌い手の意識がそこに集中した途端に、シチュエーションと役が見えてくるのです。
それでこそ、アリアをやる意味があります。

さて、来週から立ち稽古に入って行きますが、今度はその「故意的」な作業を体と結びつけて行きます。

言葉のモチベーションが、どれだけ体を動かしていくか。
もう一分張り頑張りますよ~ん!!(^0^)

ほんっとに何回でもお知らせしますが、本番は11月6日(火)18時半からです。
角筈区民ホールにて全自由席1800円。

どうぞ、会場に足をお運びいただいて、結果をお聞きくださいね~。お待ちしています~!!
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by kuniko_maekawa | 2007-10-10 12:31 | レチターレ | Comments(0)

アリアの情景

さてさて、レチターレの音楽稽古が続いています。

今回はアリアで構成していく舞台。
音楽稽古もいつものように指揮者をいれずに、私と歌い手さんとピアニストで作っていきます。

これはこれで結構ヘビー。

先の記事にも書きましたが、アリアと言うのはオペラの人物達の直接的な感情と言葉で作られています。

だからこそ、一本やる時は、演出も指揮も、ほとんど歌い手にお任せの部分です。

相手がいたり、合唱団を背に歌うようなアリアならば、少しは演出も出来るのですが、場面としても一人で、心象心理を歌うものであれば、まず、演出家は手を出しません。

本人が気持ちを伝えれば良いだけですから。
稽古もほとんどしないくらいです。

しかし、今回は、その部分を表に取り出そうとしていますから、歌う方も、こちらも楽譜との距離を離して、役柄を客観的に見ないと情景が見えてきません。

例えば、「フィガロの結婚」の伯爵のアリアを歌うとします。
有名なアリアですよね「Hai gia vinta la causa(もう訴訟に勝っただと)」

これは3幕のアリアで、スザンナが伯爵夫人に頼まれて、伯爵を庭に誘い出すと言う場面の後、逢引の約束をしたスザンナが、フィガロに向かって「この訴訟は勝ったわよ」と言うのを聞いていた伯爵が、自分の召使に勝手にさせないと歌うものです。

大抵このアリアを歌うときには、フィガロへの怒りを面に出して歌いますが、そもそも、何故彼が怒っているかと言うのは、案外曖昧なのです。

そのためには楽譜を読むしかないのですが、もう一つ、伯爵の生活感と言うものも、大いにものを言います。

つまり、彼は一般人ではなく、「伯爵」と言う、かなり高い地位の貴族であるために、日々、自分が手を煩わすことが少ない。

これは悩み事や問題に対してもそうで、例えば、召使が自分を馬鹿にすることなど考えられなしだろうし、それを自分自身で解決することもしないだろうと思います。

つまり、その召使を首にするとか、ひょっとして殺すことも出来る「権利」が彼にあるからであって、わざわざ考える必要が無いのですね。

そういったことを楽譜の中から捕らえて、客観的に役を作っていく。

その上での台詞として、リブレットや音楽を扱う。

文章にするのは簡単ですが、やってみるとなると、本当に大変。

テクニック的なことも含めて、この立場での心理状態を言葉で伝えるとなると、相当の芝居っけと度量がいります。

とても、中途半端に扱えない。
稽古が終わった後は、私も、歌い手も、ピアニストもぐったりです(^^;)

音楽的な部分も、本当に歌のラインに添ってきます。
あるいは、突き放す。

感情的な音の流れが多いのですね。

難しい・・・けれど、かなり面白いです。

たった一人で役としての心理をどう語っていくか、どう歌っていくか・・・。
歌い手達も力量を試されることとなりました。

今回は照明もそれを邪魔しない、けれど、絶対に必要な舞台セットとして置いてもらおうと思っています。

これね~、ほんっとに1800円じゃ安いですよ~(笑)。

何度でも書きます。
11月6日(火)角筈区民ホール18時開場、18時開演です。チケットお求め、お早めに!
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by kuniko_maekawa | 2007-10-06 00:20 | レチターレ | Comments(2)