今年もお世話になりました!

「オルフェオ」の記事を更新したかったのですが、どうもまた右手の痺れが復活。

少々頑張りすぎたみたいで、記事を書くのがままならず・・・です(^^;)

沢山の人たちに支えられて、今年も終わります。

来年も、またなんとか企画を起こして、舞台を創り続けたいと思います。

どうぞ皆さん、応援のほど、よろしくお願いいたします。

また調子が戻ったらば、「オルフェオ」の報告いたします。

良いお正月を!(^^)
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by kuniko_maekawa | 2009-12-29 20:29 | トレーナーのつぶやき | Comments(0)

「オルフェオとエウリディーチェ」

やっと冬休みになりました!

11月に「オルフェオとエウリディーチェ」が終わってから、三つほど本番を抱えておりまして、その内の大きなものが最後に終わって、やっと時間が出来ました。

少しずつ溜まっていた色んなものをやっと報告できます。

まずは舞台写真から。
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ホールは門仲天井ホール。
客席数54席と小さな空間のメインは、このテーブルがあるリビング。

「オルフェオとエウリディーチェ」は18世紀の作品。
妻を亡くしたオルフェオの歎きを受けたゼウスが、愛の神であるアモーレを遣わし、生きながらにして地獄へ行き妻を取り戻そうとします。
しかし、それには地上に連れて行くまで、絶対に妻を見てはいけないし話してもいけないと言うもの。
オルフェオはもう少しのところで、我慢できずに妻を見てしまい、再び死なせてしまいますが、愛の神の寛大な処置により、生き返るという有名なギリシャ神話を題材にしています。

本編のオペラは壮大で、オーケストラ編成も大きく、地獄や天国とシーンもスペクタクル。
そのまま上演すれば、まさにグランドオペラといえますが、今回私がやりたかったのは「詩劇」。

オペラの大きさが問題ではありません。
そのために、昨年演奏会形式でやった時に、ソリストだけのところを取り出して1時間にまとめました。

今回もそれを使って1時間の上演でした。

では、何故、リビングなのか。

以下はプログラムから。

「ある日、愛する人がいなくなった時、何が一番辛いだろう。
この作品を演出しようと思った時、一番最初に考えたことはこのことでした。
もし、愛する人が死んでしまったら・・・。きっとすぐには部屋を変えたり、その人が使っていたものを捨てたり出来ないだろう。「死」という事実は受けいれられても、日常から「いなくなった」と言う事実を受け入れるのには時間がかかる。そのことを受け入れるまで、ちゃんと納得して新しい生活を始めるまで、どれくらい時間がかかるだろう。しかもそれは想像できないくらい、辛い時間ではないだろうか・・・・。」

この「日常」が今回のコンセプトでした。

ずっと二人が暮らしていた部屋からエウリディーチェが消えてしまった。
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なんとかそれを理解して受け入れようと頑張って365日耐えていることに疲れてしまったオルフェオが、寂寥感に耐えかねた時、その寂寥感を埋めるため利己的に己を強めてしまう。

アモーレに促され、彼が部屋を出た途端、オルフェオは「日常」を捨て、自分の生活を捨ててしまいます。
そうして、振り返ったとき、彼が今まで住んでいた部屋は踏み入れることの出来ない異質な空間となる。
これが「地獄」
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しかし、この「地獄」も自分のネガティブな意識が作り出したものであるとすれば、「天国」もそう。
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今度は「綺麗」と言う世界の「まがい物の幸せ」を手に入れようとして、日常を変化させます。
リビングにあったテーブルも、棚も、ありえない綺麗さなのに、心地よいと思ってしまう。
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こうやって変化していく「日常」を目で追いながら、しかし、耳は歌い手たちとピアニストの吉田君、そして私で作った「言葉」が刺激してくるという、サラウンドな「音楽空間」が出来上がりました。

ここには載せられなかった3幕のオルフェオとエウリディーチェのシーンは、このリビングに繋がる客席の通路を使って、そこだけでやりました。

目の前では、彼がエウリディーチェと暮らしていたリビングが、主を待っている。

その絵を観ながら、歌い手の息遣いもはっきりと聞こえてくる中での良き詰まる空間でした。
これは本当に歌い手の勝利です。

今回のこの素晴らしいセットを作ってくださったのは、舞台美術家の本郷友美さん。

いつも基本のラインがしっかりしていて、尚且つ照明や空間を素材として創ることが出来るデザインが好きです。

このホールは大きな窓がぐるりと囲んでいて、夜景などを観ながらコンサートをしても綺麗なところですが、さすがに照明を入れるためには、必ずしも有効ともいえず、まずは窓を隠すためのオブジェをお願いしましたが、結果的には素晴らしい空間を創っていただきました。

照明は、お馴染みASGの稲葉直人君。

ここ3年くらいずっと御一緒していただいて、私の舞台を飾っていただいていますが、まだまだ平演出家の私には、中々一本を創る機会がありません。

前回の「リア王」のような「お試し」も面白く付き合ってくださいますが、やはり景を創る作業が一番面白いし、お互いの感性を刺激します。

長いお付き合いになってきましたが、何度やっても彼の明かりの色や綺麗さに感心します。

何より好きなのは「暗さ」。

これは時々彼と話すことですが、照明は、実はどれだけ明るく創るかではなく、どれだけ「影」を作れるかと思っているのです。

暗さがあるから明るさが引き立つ。

「地獄」のシーンなどまさにそうで、たった一つの青い明かりがあるから怖いのではなく、真っ暗の中にあの一灯があるから怖い。

そういうこともちゃんと話して理解し、世の中でたった一つの明かりを出してくれる貴重な照明家です。

もっとも、出演者には申し訳ない明かりで、ほとんど顔が見えないくらいまで絞ってもらいたいと要求することも多々あり、そういう時は逆に彼の方が調整して、ちゃんと顔が見えるようにしてくれるという・・・・。
照明家に「前川さんは歌い手に酷な明かりを創る」と言われている私が、どうかしているらしいですが・・・。(^^;)

いろんな方にお世話になって創りあがった舞台でしたが、本当に楽しい公演でした。

こんなに幸せで良いのかと、毎日思ったくらい。

次回はVDショットも交え、少し歌い手さんとの事を御報告しようと思います。

今日は実はメンバーと忘年会です(^^)。

その報告もしなくちゃですね。

お楽しみに!
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by kuniko_maekawa | 2009-12-26 14:42 | MMC | Comments(0)

更新が・・・・・(@@)

ただ今、S音楽大学のガラコンサートに向けて、佳境に入っています。

「オルフェオ」の報告もしたいのですが、ぎゅうぎゅうで~(;;)

しばらくまた更新はお休みです~。

クリスマスあたりにまた復活できると思いますが・・・・。

報告は後日~!!!
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by kuniko_maekawa | 2009-12-14 20:57 | トレーナーのつぶやき | Comments(0)