<   2011年 06月 ( 7 )   > この月の画像一覧

最終稽古

さて、6月の最後の日、「ポッペア」も最終通し稽古をやって、明日からホールに入ります。

昨日は二幕の幕通しをやりました。

良いですね。うん。非常に良いです。

何が良いかというと、稽古場の空気が良いのです。

歌い手さんたちも、一日置いて、二幕からの通しだったのにも関わらず、程よい緊張感があり、ピアノからも一つ一つの音が丁寧に聴こえてきました。

こうなるともう大丈夫。

おそらく今日も落ち着いて、音楽を語ることが出来ると思っています。

私は昨日からすでに制作モード。

明日からの小屋入りのために必要なことや、物を準備しています。

次回の仕事は始まっているのですが、そこはちょっと落ち着くまで時間をもらって、取り合えず明後日の本番を終わらせないと(^^;)

客席数がいつもより多いがための苦労はありますが、チケットもまだまだ少しずつでも動いています。
ありがたい!

どうぞ、皆さん、本当に素晴らしい舞台が出来上がっています。

古代ローマの世界へどうぞ!

そして、歌い手たちの生の体から発散されるエネルギーを是非感じて欲しい!

ピアニストの指から繰り出される豊な音を聴いて欲しいです(^^)

当日券は開演1時間前14時からです。

どうぞどうぞ足をお運びください。

心からお待ちしております!
[PR]

by kuniko_maekawa | 2011-06-30 13:00 | MMC | Comments(3)

ちょっと一休み

今日は久しぶりに教会の事務員さん(^^)

間もなく本番の「ポッペアの戴冠」は、昨日から最後の追い上げに入り、幕通し(ひと幕のみ通しをすること)をやっています。

と言っても、稽古場は残すところ二日。

いつもだったら、本番前は稽古から小屋入りに一日あけたりするのですが、今回は何故か最後の通し稽古をやったら、そのままGPになだれ込みます。

あんまり意識してなかったけど、多分、どこかで保険を一杯かけてたんでしょうね(^^;)

と、いうわけで、昨日一幕の幕通しをやったので、今日はお休み。

明日二幕をやって、明後日本通し(全幕です)をやったらば、ホールに入ります。

多分、あっという間。

ホールも実質は二日間ですし、本番は15時開演なので、一日半で上がりです(笑)。

昨日の一幕通しは、中々面白い空間が出来ていて、歌い手さんたちやピアニスト君の良い息を沢山感じることができました。

そういう時は稽古場も風が止まらない。

この風が稽古場で吹き始めたら、もう完成です。

ほんとに。

いつも思うことですが、通し稽古の時点で、まだ稽古場が止まるようなら、本番はうまくいきません。

動きとして何かが止まるのではなく、稽古場の空気が流れない。

そうなると、本番前まで必死に修復作業をしなければならない羽目になります。

しかし、内容はどうであれ、通し稽古の稽古場で風が止まってなければとりあえず出来上がっています。

後は、本番に向かって少し調整をするだけ。

こういう時難しいのは、出演者のテンションの下げずに休んでもらうこと(笑)

どうも歌い手さんは、クラシックのジャンルの中でも、体育会系が多いと思うのは私だけかしら?

わかんない稽古を長い間やって、本番間近というのは、一番面白くなってくるとき。

そのテンションは素晴らしく高く、出来ればずっと持続していたい。

あるいは、難しい楽曲をようやく体と頭に叩き込んで、自分の解釈が役を超え始めたころが本番間近だったりすると、もっともっとやりたくなってくる。

どうであれ、本番前と言うのは出演者の方は体を止めておきたくない。

「ポッペア」でも、通し前にちょっと歌っておきたい、とか確認をしておきたいとか、なんだかんだ言って、みなさん稽古場に早めに集ってきます。

これも風を止めない良い作用ではありますが、何せ生身の人間ですから、あんまりテンション一発ですすんでいくと、ふと予期せぬところで力尽きたりする(笑)。

それを避けるためにも、本番前の稽古は必要最低限に抑えたいといつも思っています。

学生や研究生たちなどは、むしろ勢いでやった方が良い時もありますが、大人はね(笑)。

そうはいっても、忙しい人達ですから、今日も休めていると良いですけどね。


今週の土曜日、MMC版「ポッペアの戴冠」は幕を開けます。

チケット、まだまだあります!

どうぞお誘い合わせのうえ、是非会場にお越しくださいませ!
[PR]

by kuniko_maekawa | 2011-06-28 12:14 | MMC | Comments(0)

風通しということ

このところ稽古がお休みでした。

何をしていたかというと、稽古では出来ないこと。

字幕を作ったり、衣装や小道具の手配をしたり、よく寝たり(笑)

今日から最後のお稽古週間

本番まで後一週間です。

三日ほどお休みになる前にやった稽古は、かなり風が通ってくれて、いつも私がやる稽古の良い面が沢山出ていました。

この「風通し」という言葉は、そういえば最近使ってなかったなと・・・・。

急に使い出したのは、その良い面が出ていた稽古のことを「風通しが良くてよかった」と言ってくれた人がいたから。

確かに。

そういわれてみると、最近使ってなかった言葉だなと思い出しました。

使わないで良いほど、風は通っていたのかしら(笑)。

多分、稽古場を沢山作ってなかったからだと思います。

以前は、それこそ「稽古場」という名前のプロジェクトをよくやっていました。

演目を勝手に選んで、勝手に稽古するというもの。

3日か4日時間を取って、稽古場代をみんなで割って、思いっきり言いたい放題言って稽古をする。

3年ほどやったと思いますが、これはかなり面白い試みでした。

そこではず~っと風が吹きっぱなしだった。

音楽も動きも、何もかも一緒くたに作っていったので、みんなが開きっぱなしだった。

私も歌い手もピアニストも。

最近そういう稽古を忘れていたかもしれないな~。

もちろん、「ポッペア」の稽古場もかなり風は吹いています。

でも、公演はチケットを売って、お客様に観てもらうもの。

やはりそれを考えないで作品を作るわけには行きません。

常に定規が感性を測っています。

あ~、面倒くさい(笑)

もっともっと自由に音楽を感じて、思うままに言葉にしてみたい。

ふと感じることをそのまま創ってみたい。

耳を開いて目を開いて、心を開いて同じ音楽を受け取れる人と何も考えずに創りたい。

好きな音、人、言葉、色、なんだろう・・・もっとある。

「ポッペア」は間もなく本番です。

良い声と音が沢山響いてきました。

特に音楽を護ってくれる吉田くんのピアノの音が本当に綺麗です。
時々稽古中に耳を奪われるほど。きっと彼のピアノで歌ったら相当気持ちよいだろうと憧れるくらい(笑)。
今回舞台上はほとんど動かずに、言葉を語ることに出来るだけ集中していますが、その立っているだけの歌い手の身体の間から彼の指先から紡ぎだされる言葉が沢山聴こえてきて、そこから音楽空間が出来て行きます。そしてそれが素晴らしく綺麗。2009年の「オルフェオ」の時にも感じた綺麗さと感性は彼の成長と共に、更に豊になって行っています。これから日本のオペラ界を支える音楽家になりますよ、きっと!


ポッペアの宮本彩音さんは学生の時から知っているけれど、いつの間にか大人の女声になっていました。
コロラトゥーラの技法も持っていながら、中音域がすごく豊です。吉田くんのピアノと声があってて、旋律を追いかける箇所など一つの声に聴こえる。私の中ではポッペアは悪女でもなんでもなく、ただ純粋に欲しいものを手に入れる人なので、彼女の声の透明さがすごく合っていると思っています。

ネローネの今尾滋君、バリトンからテノールに代わっての登場ですが、元々艶のある声が好きでお願いしました。テノールになっても響きは変わらず。特筆は上から下まで、どの音も響きは変わらず。彼独特の芝居の感性があり、いつの間にかネローネになってる(笑)

オットーネの鶴川勝也君は本当に良い声。まさにバリトン。オットーネはネローネに妻を奪われ、尚且つ皇妃に妻の暗殺を依頼され、その共犯者として自分を愛する女を巻き込んでいくという、なんだか支離滅裂なキャラクターですが、苦悩の中に救いを求めるために、二人の自分と常に戦っている難しい役。持っている音楽も様々な形です。それを一つ一つ丁寧にこなしてくれて、言葉を創ってくれています。

このオットーネを愛してしまって、殺人の共犯者となるドゥルジッラは竹村明子さん。2009年の「オルフェオ」の時にはアモーレでした。今回は人間の役?(笑)。彼女をこの役に選んだのは、彼女には強さと弱さがあるから。愛するということに真実を求めて揺るがない、たとえそれが殺人でも怖さを強さに変えて愛を護る。彼女の持っている少女性としっかりした声と歌唱がこの役に合っている。素晴らしいです。

オッターヴィアの諸静子さんは2009年の「オルフェオ」でタイトルロールでした。1時間を歌いきって、大きな成果を上げました。豊な声の響きと美声は変わらず、今回はネローネの皇妃オッターヴィアで、女と妻の間で揺れる后妃を歌っています。アリア二曲とオットーネとのデュエットが一つという役でありますが、それぞれが女の業にただ苦しむと言う辛さがにじみ出ていて、実は私はかなり辛い(^^;)豊な声で彼女の辛い言葉を一つずつ紡いで語ってくださってます。

アモーレの堀江真鯉男(まりおと読みます)君は、実はS音楽大学の時の教え子。最初に大学3年で会った時はカウンターテナーでした。今回も、その部分を使ってみようかと声をかけてみましたが、結局テノールで歌ってもらうことにしました。今は、その声の方が彼らしく、音楽を創ってくれます。アモーレだけでなく、セネカや警吏など、狂言回しのように舞台に常に出てくるというちょっと難しい役どころですが、若者らしく、あっという間に覚えてくれてちょっと年齢層の高い仲間をささえてくれています。

こんなに素晴らしい人達で「ポッペアの戴冠」は出来上がっています。

後は客席にお客様が座ってくださること。
それでこの公演は成立します。

ふと思うことですが・・・・

私はきっとこうやってずっと音楽を探して生きていくんだろうと思います。

それほど音楽が好きです。愛しています。
言葉には出来ないほど・・・。

最後の一週間、チケットはまだまだあります。

でも、これもかなり悔しいんです(><)
せっかくこんなに良い人たちが着てくれて、良い作品が出来上がりつつあるのに・・・・

でもまだ頑張ります。
時間がある限り、頑張ってもっともっと沢山の人たちに彼らを聴いてもらいたい。

是非是非、会場にお越しください。

この公演が終わったら、いろんな意味で一つの区切りです。

しばらく休んだら、また新しい音楽を探して、創っていきます。

きっと、一生。
[PR]

by kuniko_maekawa | 2011-06-25 01:39 | 心のつぶやき | Comments(0)

才能の価値

って変なお題ですが、本当に毎日こんなことを考えているのです。

5月から稽古に入りました「ポッペアの戴冠」。

あれよあれよと言う間に、後10日あまりで本番となりました。

稽古は残すところ6回くらいですか。

それでも多いと正直思っている私ですが、今回は楽曲が特殊なことと、歌い手さんやピアニスト君と向き合う時間も欲しかったので、結局は良い長さの稽古期間となりそうです。

昨日から粗通しと言って(これね、漢字が今ひとつわからず。でも荒通しっていうのもな~と思って、この漢字を使っています)、完全な通しではなく、取り合えず全部形が出来たんで、通してみるという稽古。

演出を始めた当初は、すべての場面に手を入れたくて、通し稽古はギリギリまでやりませんでした。

しかし、一応経験を積んだおかげで、回数を多く稽古すれば出来上がるかというとそうでもないとわかってきましたので、最近は出来るだけ稽古をしないですむ方法をいろいろと考えています(笑)。

今回は特に、音楽を見せようとしていますので、舞台上にはほとんど何もありません。

取り合えずの演技エリアとして、ひし形に30センチ高の基本台を置いたらば、その後ろにピアノを置いて、後は歌い手さんたちが居るための椅子があるのみ。

衣装も基本は黒で、それぞれのスーツであったり、ドレスであったり、普通の格好をしています。

そこに王冠やナイフなど、硬いものだけを添えて、後はむき出しにするつもり。

なぜかというと、単純に音楽空間を邪魔したくないから。

衣装とかを着ければ邪魔になるのかといわれたら・・・・そうですね、邪魔です(笑)。

つまり、お客様の目に入っているものは、実は耳に聴こえた後に頭で創造される物が見えていたい。

だから、最初から何かを示唆するものを見せたくないのです。

今日も稽古をしながら、ふと面白い空間がありました。

基本台の上でも、歌い手さんたちはほとんど動きません。

動くことで感情が示唆されるのが嫌だから。

立ち稽古を始めた時に、歌い手さんも私もお互いに、一瞬、景を動きで作り出してしまいましたが、それが必要なことじゃないんだと言う事に私が気付き、改めて動きを制約して言葉を創ってもらうことにしました。

それはかなり功を奏したらしく、今日ある場面の時に、歌い手だけではなく、ピアニストの存在も同じレベルで観えて来たことがありました。

彼自身は何か演技をしているわけではありません。

けれど、彼の弾いている音楽に耳を捕らわれて、目の前で語っている歌い手たちごと一つの場面の中の風景が出来上がっていました。

稽古場でのことですから、もちろん照明が入っているわけでもなく、みんな稽古着ですが、かなり面白い空間でした。

こういう絵が出来上がったときに、私はちょっとパラドックスに陥ります。

誰も意図して創ったものではない絵。

でも、一番正直で正しい絵。

なんでそう見えたかも、これからまた見えるかもわからない。

なのにこの満足感はなんだろう・・・・・。

私が自分のお金を使って(かなり使って^^;)こういう公演を打つ価値は、ここにあります。

そして、それは私も含めて、そこに参加した人たちの才能の価値です。

この場合の「価値」は、「お金を出す価値」

いやな言葉かもしれませんが、私はそれこそエンターテーメントの真髄だと思っているので、全然平気。

だって、自分の才能を売って、私たちは生活しているのですから、価値判断は売れるか売れないかです。

私が彼らの才能を買って、それで得た「絵」はかなりの価値を持っています。

一番欲しているのは、参加者の人たちにそれをわかって欲しいこと。

創りたいのは、声ではない、芝居でもない、音楽空間なんです。

そして、そこには誰が存在していても、正しい。

なぜならば「在る」と言う事実だから。

どうもこのところ小難しいことばかり書いてるような気がしますね。

かなり面白い絵が沢山出来上がっています。

でも、耳に聴こえてくる音楽は極上!

是非沢山の方々に聴いていただきたいです。
心からそう思います。

後10日ほどあります。

どうぞどうぞ、チケットをお買い求めくださいませ。

本当に素晴らしい才能が集まっています。

会場でお会いできるのを心からお待ちしております!
[PR]

by kuniko_maekawa | 2011-06-19 23:38 | MMC | Comments(0)

進め、進め!

さて、日々お伝えしております「ポッペアの戴冠」。

稽古は粛々と進んでおります。

毎回の記事に書いているように、この公演は「音演出」という、勝手に前川が創った造語をコンセプトに、作品を創っています。

この「音演出」というもの。

大抵の反応は「わかりにくい」と言うものなので(^^;)、やっぱり毎回のように説明が必要な、変なコンセプトであります。

往々に誤解されているのは、前川が指揮者のように音楽を創るのだろうというもの。

最近は教会で聖歌隊の指揮などもしますから、そういう立場にいるのじゃないかと思っている方も少々。

参加してくださっている方々には、理解を得ていると勝手に思っていますので、パス。

チラシには「楽譜の中にある音符をすべて解釈し、それを動機として歌い手たちの感性を刺激し、そこから起こってきた感情を音にして伝え、見える」ということをコンセプトとして歌っています。

正しいです。

「起こってきた感情を音にして伝える」のは歌手の役目。

私は、音符を解釈し、台本にして歌い手たちに伝えるのを役目と思っています。

しかし、わずらわしいのは、舞台に載せるという作業が入ること。

一番良いのは、ただの演奏会形式にして、語るだけで公演を進めることだと思っていますが、(というか、一度で良いから、そういうものを突き詰めて創ってみたい・・・・)そこに行くには、私自身、もっと音楽を勉強しないとダメだと認識しているのと、感性をすり合わせていくという作業を、どこまで歌い手さんたちに要求できるのかと言う段階を見極めている最中だからもあります。

己の力量を過信した、かなり上から目線な言い方ですが(笑)、まだまだそこに踏み込めない。

自分の得意分野に横道をそらしながら、試していっている段階です。

しかし、先週までの、簡単な粗立ち稽古を終えて、ちょっとお休みタイムに入っている今、改めて考えてみると、ちょっと逃げすぎかな~なんて・・・・。(^^;)

歌い手さんと向き合う、あるいはピアニストと向き合う、そしてスタッフと向き合うことは、すべてにおいて力のいることで、精神を使うことです。

皆さんは、多分私の思うことを形にして下さろうと頑張ってらっしゃるし、スタッフは当然私が演出家ですから、ここに意図がなければ、問題外ですよね。

いつものことながら、自分の頭の中はどうなっているんだろうと思います。

色んなことを感じて考えて、形にしようとすると、また違った波に押されてその形が変わっていく。

でも不思議なことは、そうやってふと自分の頭に浮かんだ「?」の部分が、一番正しかったりします。

今日もそういう瞬間に恵まれました。

明日からの稽古で歌い手さんにぶっころされそうなことですが(笑)、まあ、しょうがない。それが多分「正解」だと思うので。

今日は久しぶりに一日家にいることにしました。

本当は足をケアしに、接骨院へ行ったり、宣伝を兼ねて学校へ行ったりしようかと思っていましたが、全部パスしてリセット。

明日からまた稽古場には新しい風が吹くと思います。

さて、チケットはまだまだあります!

「オルフェオ」とは違って400席の会場。

満杯にするには、中々一筋縄ではいきません。

でも、どうぞ会場へ足をお運びください。

何度も言いますが、歌い手さん、ピアニスト君、スタッフ、本当に素晴らしい才能が集まっています。

もちろん、私も(^^)V。

今日も一日皆さんの幸せを祈ってます!
[PR]

by kuniko_maekawa | 2011-06-13 15:13 | MMC | Comments(2)

吾足るを知る

さて、6月に入りました。

お稽古を続けている「ポッペアの戴冠」も、今月からは少しずつ立ち稽古に移行して行きます。

稽古回数をあんまり組んでいないことと、最初に上手い具合にスケジュールを組んだつもりでも、突発的なことなどももちろん起こり、まだまだ音楽を触ってない箇所があったりします。

しかし、ここを焦ると、やりたいことは絶対に見えてこないので、虫食い問題をやるように、一つずつ、あわせていないところをクリアにして行く稽古をもう少しやります。

それと同時に、舞台上での形を創っていこうと思っています。

この辺は、前回の記事でも書きましたように、あくまで「立たない立ち稽古」をやろうと思っていますから、私自身はあんまり焦っていません。

参加する人達はもしかしたら、どっきどきなのかもしれませんが・・・(^^;)。

さて、MMCという団体は、御存知のように私の私設団体です。

MMCという団体名も、正しくはmaekawa.mania.companyという、恥ずかしげもなく己の名前を出していますので、何をかいわんや。

思いっきりだな~と突っ込まれそうですが、自分でお金を出す公演なんだから、責任は自分にあるという理由で、この名前を使っています。

いや、決して目立ちたいわけではありません(笑)。

私のやりたいことは、私にしかわからないと思っているから。

これだけ読むと、究極のナルシシズムが漂いますね~(^^;)

いつも参加してくれる人たちには本当に感謝しています。

結局舞台に立たない私の変わりに、この団体の名前を背負っていただくのですから、いや~、足を向けて寝られない(実際には、皆さん関東近辺にバラバラにお住みですから、どなたかの方向に足を向けていると思いますが)。

さて、名前を出している限りは、もちろん、様々なことに責任があります。

その中でも、最たるものは、やはり資金繰り。

どの制作もそうでしょうが、今の私も御他聞にもれず、稽古以外に頭を支配しているのはお金のことです。

基本的に、チケット収益で賄える予算は立てていますが、そんなものただの机上の空論で、やり始めれば、あっという間に膨らむ膨らむ(@@)。

もちろん、首をくくるほどではありませんが、いや~、思ったとおりの展開ですね(笑)。

こんなこと、暴露してどうなんだってことですが、今までと違って、お金集めがかなり面白いと思い始めているからです。

今までは、客席数がせいぜい200席で、いつも150席は埋めていましたから、公益的にもほとんど赤は出していません。

前回の「オルフェオ」は客席数が60という小さなホールだったので、これは物理的な赤字。

自分で勉強するつもりでやりました。

なので、最初から赤字分は用意していたので、まあ痛かったけど傷はそんなに大きくありませんでした。

しかし、今回は客席数がいつもの倍以上です。

ここにお客様を満杯にするにはかなりの努力が要ります。

その努力ももちろんですが、プログラムの広告や、プール分の確保。

毎日スリルに満ち溢れています(^^;)。

しかし、楽しいです。

なんだろう・・・。

最近、教会で事務の仕事をしているのですが、今日は稽古がなかったので、帰りに目白近辺の音楽教室や行きつけの喫茶店などをめぐってチラシを置いていただくことと広告をお願いして歩きました。

チラシは置いてもらえても、広告は中々・・・・。

もしかしたら全然もらえないかもしれないけど、やってみる価値が沢山あるような気がする。

私の中で公演を主催するということに関して、感覚が変わったのかなと思います。

今まではもっと自分のためだったのかもしれない。

あるいは、自分をアピールするためのものだったのかも。

今回は、私のものであって、私のものではありません。

元々、偶然に起こった公演であったからかもしれませんが、私の作りたいもののために公演を興しているのとはちっと違うような気がする。

もちろん、創りたい物を創るつもりですが、かなり3Dです(笑)。

つまり、目の前に浮いているものがある。

わかりづらいですよね~(^^;)

それが演奏者たちかもしれません。

歌い手さんとピアニスト君。

彼らが浮かんでみえる(笑)。

この浮かんでいる彼らのところに行って、一緒に創って、また私は下に下りて、お金を集めてくる。

この作業がなんか楽しい。(^^)

彼らを本当に聴いていただきたいです。

素晴らしい才能が集まってくれています。

どうぞ、皆さん、是非会場に足をお運びください。

冗談でなく、本当に素晴らしいんです!

きっとまだ歌い手さんたちも、ピアニスト君も気付いてないと思うけど、驚く瞬間がもうあるんです。

チケットはこのブログへコメントくださっても構いませんし、graziadioamore@yahoo.co.jpでも受け付けます。

とにかく聴いていただかないことには、この3Dを説明できません(笑)。

それにしても、早く梅雨が明けてくれないかしら?

身体に痛みを持っている方はお気をつけ下さいね。

明日も頑張って広告取りに行くぞ~!
ちなみに広告をプログラムに載せても良いという方、いらっしゃいましたらば上記のアドレスに御一報くださいませ。

神様に感謝して(^^)
[PR]

by kuniko_maekawa | 2011-06-08 22:18 | MMC | Comments(0)

言葉の音

今日のお題、「音の言葉」と書き換えるべきかしら?

ただ今7月の公演のために、参加してくださる歌い手さんたちと、ピアノを担当してくれる吉田くんと一緒に「ポッペアの戴冠」の音楽を創っています。

5月の稽古が終わり、今月から立ち稽古と銘打っていますが、MMCの「音演出」でやる立ち稽古とは、「立ってしかるべき稽古」であり、「立ちたくなければ、立たなくても良い!」稽古であります(笑)。

何故そんなことをやりたいのか・・・・・。

「オルフェオ」の時も、再三記事に書いたような記憶もありますが、歌手の仕事は声を聴かせることではなく、戯曲作家、あるいは作曲家の意図した音楽や言葉を、素晴らしく良く響く声に乗せて伝えることだと思っており、そうやって創られた言葉に歌い手さん一人ひとりの感情がないなんてありえないから、言葉を発しているのと感情が発散されて、自然な動きや表情が出てくるのが同時であり、それが真実だと思っているからです。

しかし、声と言えども、楽器と同じですから、当然、テクニックや響きや、最初にピアノを習うのと同じように、技術があり、磨いて良いかないといけません。

それが自分の身体だから、余計に大変です。

口から出てくる声に関して、自分の耳で聞けるわけが無く、しかし、頼るべきは自分の耳だけなので、ここに歌い手さんたちの苦悩がある。

きっと一生、「本当の声」を探して仕事をしていくのだろうと想像します。

そういう意味では、今回も、まだまだこの声を収めるのに時間がかかっています。

一つは、ベルカントやヴェリズモの時代以前の音楽で、音楽の時計軸こそが朗読をしているような規則性を興しますから、勢いでは成立しない楽曲であるということ。

扱っている楽譜上、変則なリズムが多く、それに慣れるのが大変だということ。

例えば、二分の三拍子で始まったと思ったのに、1小節だけ四分の四になるというように、喋る言葉によって、あるいは、その時代に歌った歌手の感情によってかもしれませんが、それを現代の楽譜に戻した場合、この変則なリズムに身体がはまってこない。

いや~、苦労かけてます(^^;)

ただ、この時計軸が、私には恐ろしく面白い。

黙ってこのまま演奏しても、紙芝居を見ているように、情景が口から語られていく。

これはピアノに関してもそうです。

楽譜がピアノ譜なので、そう呼びますが、この時代は恐らく古楽器満載で、現存している楽器も無いものもあるかも知れません。

感情を表す多くのものは、打楽器やトランペットだったかも(トランペットと言ったかどうか・・・勉強不足ですみません^^;)。

そういう物が、現代の楽譜として収められているのが、レッパード版の特徴かなと思っていますが、歌い手の歌唱に追従してくる色んな音の並びがとても刺激的で面白いです。

まるで歌舞伎を聴いているよう。

型を守って動かない役者と、その役者を煽るように、シテ方が打楽器や三味線や、声を発する。
そういえば、劇場も小さい歌舞伎小屋のような感じです。
こんなの↓
e0022232_12461560.jpg

e0022232_12462541.jpg

e0022232_1247993.jpg

1枚目の奥に見えるカーテンみたいなものは、花道のための出入り口。まさい小さい歌舞伎座ですね(^^;)

この楽譜の中に、シテ方の出すような音が沢山聴こえます。

それが楽器演奏者の言葉となる。

今回は、吉田くんが頑張っています。

これから一月、もっともっと指先から出てくる彼の言葉が、歌い手さんたちをあおり、水先案内をしていくと予想できます。

歌い手さんたちも、こういった音楽に本当に敏感です。

稽古場は言葉の洪水です。

私が喋る、歌い手さんが応対する、吉田くんの指先がどちらも捉えて、違う言葉にしてくれる。

これが「音演出」の醍醐味です。

今週から、「立つような立たないような稽古」が始まります。

これから本番まで、私達がこの物語を、どうやって語っていくのか、どうぞ会場にお越しいただいて、この歌芝居に参加していただきたいと思っています。

一番大事なことは、本番に客席にお客様がいること。

お客様に紡ぎだした言葉を聴いていただいて、その時感じる、様々な感情が劇場を埋めていく。そうやって、初めてこの公演は成立します。

お客様の耳が必要なんです。

チケットはまだまだ沢山ありますよ~!!

どうぞ会場へお越しくださいませ!
私たちもそれまでに、多くの言葉を語れるように、頑張ります(^^)

音楽を生み出してくださった神様に感謝しつつ・・・・。
[PR]

by kuniko_maekawa | 2011-06-02 12:52 | MMC | Comments(5)