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言の葉のいずるよりも前にきみが好きだった

演出ノート

私は「演出ノート」を言うものを書きません。

オペラを演出する時は、楽譜と言う物が存在していて、その楽譜を読み取っていくってことは、結局は作曲家の演出助手をしていると言う感覚なので、私のコンセプトと言う物が必要ないと思っているからです。

お芝居の演出家さんなどのアシスタントをすると、時々「演出ノート」と言う物にお目にかかるのですが、それにはかなり詳しく、作品を演出するにあたってのコンセプトや、そこにいたるまでのプロットなどが書き込んであり、それを読めば、大体演出家の意図がわかるようになっています。

ある意味、出演者やスタッフの感性を摺り寄せるものとして、そのノートはあるのでしょうが、オペラの場合は、これまた歌い手と指揮者と演出家の役割分担がはっきりしており、おまけに作曲家と言う中心人物があるために、演出家も含めて感性を摺り寄せるのは、やはり作曲家の持っている方向だけです。

なので、やっぱり演出ノートはいらない。

こういうことを書くと、じゃあ、オペラ演出家は指揮者や歌い手と、ばらばらで良いのか、それをまとめるのが演出家じゃないかと言われそうですが、そういうことではなく、基本、作曲家と言う人がある限り、その解釈を誰しもが曲げることが出来ないと言う事なんですね。

もちろん、舞台美術や照明、衣装等、外側に関しては演出家のコンセプトは必要ですが、それでも、あくまで作品を作曲家よりに解釈するとすれば、おのずと見せなければいけないものは決まってきます。

それこそ、芸能伝達芸術の醍醐味。

これが面白いからオペラも歌舞伎もお能も好き(^^)

さて、前置きが長くなりましたが、今度の11月に公演する「オルフェオとエウリディーチェ」では、初めて演出ノートと言う物を書きました。

何せ初めてなので、何を書けば良いのかも良くわかりませんでしたが、取り合えず、今回の公演でアプローチしたいことを全部書き出した形で書式にし、歌い手、スタッフに渡しています。

珍しくこういうものを書き出したのは、「オルフェオとエウリディーチェ」を「オペラ」ではなく、「言葉」にしたいため。

もともとの形ではなく、作品を別物に仕立てるためでもあります。

本来、オペラを演出する時は、これこそ邪道と思っていることですが、今回は「詩劇」を創りたい。

「オルフェオとエウリディーチェ」と言う作品を、表現媒体として使いたい。

そのためには、私の打ち出したい形をはっきりとさせることが必要で、その形に歌い手たち、スタッフ、演奏者の感性を摺り寄せていただきたい。

そのための演出ノートです。

しかも、かなり影響力のあるノート。

私も自分が演出する際、ここまではっきりとコンセプトを持ったことは今まで無く、今回が初めてです。

MMC(maekawa mania company)は、私が正直に作品と向き合うためにのカンパニーでもあります。

書いてみて、こんなにもイメージがあったんだと、びっくりするくらい、文章があふれ出た演出ノート。

これがどんな形になってくるのか、これからが楽しみです。

私の頭に絵がある時は、絶対に成功する。

例え、どんなに良くない条件でも必ず出来上がる確信がある。

私の演出ノートがどんなものだったのか・・・・・

確かめるためには、是非会場へお越しくださいね(これ、上手いフリでしょ?^^)

明日から本読みが始まります。

さて~、いよいよ「オルフェオ」が歩き出しますよ~!(^0^)
Commented at 2009-09-27 09:42
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
by kuniko_maekawa | 2009-09-24 23:16 | MMC | Comments(1)

オペラ・レッスンのこと、演出のこと、舞台や絵画や色んなことを書きまくっています。
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