オペラ・レッスンのこと、演出のこと、舞台や絵画や色んなことを書きまくっています。


by kuniko_maekawa
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オペラ・トレーナーとしての近況報告

2002年から本格的に始めたオペラ・トレーナー。

今年で16年目となりました。

最初は自分でも、誰を対象に声をかけていけば良いかわからず、とりあえず、研究生を終了した若者たちにチラシなどを配り、運よく興味を持ってくれた人たちと、3年くらいは定期的に表現を見つける作業をやっていました。

その後、某音大に5年ほど勤務して、スタッフ作業などから遠ざかっていた間に、なんとなく尻すぼみのようにクライアントさんからの依頼がなくなりました。

元々、若い歌い手さんばかりでしたから、役を創ると言う機会も多くなく、私自身も、「勉強を続けていないと、歌い手を続けている理由にならない」という、彼らにとっては切実であろう機会を提供するのに、興味が無くなってきたこともありました。

積極的に自己宣伝もしなくなっています。

「以上」を目指す気がなければ、必要ない職業でもありました。

ところが、2年ほど前から少しずつ、「大人」のクライアントさんからの依頼が入ってくるようになりました。

私からは特に何も投げかけをしたわけではないですが、人からの紹介や、以前来てくださっていた方が、コンサートをやるにあたり、改めて表現を見つけたいからと言うような、必要に応じた依頼です。

そして、彼女たちは、とても良く私を使ってくれています。

例えば、オペラ公演のために、役を創るとなった場合、その公演の立ち稽古初日に合わせて、楽譜を読み、実際に立ってみて、そして稽古初日を迎える。

その際、私に期待されていることは、演出家の要素です。

そのクライアントさんは、私からの演出を実際の演出家との立ち稽古の前に経験し、そして足るもの足らないものを導き出して、解釈を深めて本番に乗せていきます。

当然、私も演出するのと同じくらいか以上に準備して、彼女との時間に臨みます。

このやり方で、3本くらい彼女と役を創りました。

もう一人の方は、コンサートのために楽譜を読むことをやっています。

この方はフランスに4年間留学し、最終年には合唱団としての仕事もしていますから、フランス語に関しては、当然私から学ぶものはありませんが、得たいものは「詩」をどう歌い語るかと言う表現なので、歌詞を解釈していきます。

そして、最終的には、その解釈したものを、どうやって「語る」か、つまり、歌唱するかを彼女が考えるためのカードを創っています。

つまり、表現というものが、一つの楽曲に対して、いくつかパターンがあるということ。

その際、私に期待されていることは「知識と感性を刺激すること」。

彼女が表現するための感性を開くきっかけになる、知識や言葉の表現を、実際読んで聞かせることもあれば、語り続けることもあります。

その中で、彼女が感じるものを拾って、表現につなげていく。

今は、こんな感じの時間をクライアントさんと過ごしています。

私が今まで経験してきたこと。

そのすべてから、いわゆる感性トレーニングは成り立っています。

もちろん、私が感じることですから、偏りや相性はあります。

気に入った人だけが私を依頼するのも、トレーナーの醍醐味です。

この仕事が天職であり、適職だと本当に思います。

ここらで、宣伝もしておきたいところですが、それは神様にお任せします。

何もしなくても、必要な人に、私の扉は開かれていくからです。(^^)/

同時に私の扉も、私が必要としているところに開かれる。

今は、そのことが本当に正しいと思えているのです。



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by kuniko_maekawa | 2018-03-25 21:37 | トレーナーのつぶやき | Comments(0)