歌い手の魅力

「うさぎ屋日記」の方にも書きましたが、昨日、ある歌い手さんのファンの方のブログを偶然読みまして、その見識の違いに驚きました。私は、その歌い手さんを昔から良く知っていて、色々一緒にやってくいるのですが、その方が記事に書いているような、「色気」とか「かっこよさ」とか、音楽的なセンスもその歌い手さんには感じたことがない(随分な言い様ですね、すみません)。それを読んだ時は、なんだか、その人の知らない部分を盗み見したみたいで、ちょっと変な感じがしたのですが、こうまでも人間の感じることが違うのかと、びっくり仰天した次第。まあ、詳細は「うさぎや」の方を読んでいただくとして、皆さんはどんな時に、どんな魅力を歌い手さんに感じますか?
私ははっきりと、「声」です。特に、バリトン。テノールも、稀に好きな音質の声を見つけますが、元々好きな音が低い方なのでしょうね、メゾ、アルトも時として、ひどく好きな「声」を見つけます。しかし、それは曲全部とかそういうことではなく、ちょっとした言葉の発音についてくる響きだったりします。つまりは「語感」。うまくいえないのですが、人は誰でも言葉のイメージを持っています。そのセンスが良い人は、何を喋っても、耳に心地よい音を出します。それと同じ言葉、歌声にもあります。しかも、言葉のセンスの良い人は耳が良いですから、オケや、ピアノとのコラポレーションも、完璧。そのセンスの良い言葉が創る動きは、声の良さと離れるものではなく、全てが一体になって完璧。例えば、一昔前のプライとか、ヌッチとか好きでした。そして、「色気」でございます。はい、先だってのブログの筆者も書いていましたが、色気。しかし、これにも、もって生まれたセンスが物を言います。残念ながら、彼女が大好きなその歌い手さんは非常に頭もよく、声の質も良いのに、この「センス」を感じません。それが、私がその歌い手さんに何も感じない理由です。しかし、その筆者には感じるのですからそれこそ、センスがちがうのでしょうね(笑)。
私の感じる「色気」には上品さが不可欠です。どんなに、生活が荒れていても、下層階級に育っても、元々品を持っている人がいます。そういう人は、自分のセンスを認識した途端にものすごい色気が発されます。これはですね~、たまりませんよ、目の前にそういう色気で立たれたら・・・・、もちろん、私は経験済みです。残念ながらそういう瞬間を横で見ていただけですが・・・・。ああ、ライモンディ様!ジノ・キリコ様!(しかし、キリコは一緒に仕事してちょっと頭が軽くて品がないということがわかって幻滅。しかし、彼女の奥様は非常に綺麗で品が合って色っぽかった。)
目下、これと言った魅力を感じる歌い手さんは、どうもいないのですが、それでもプリン・ターフェルなどは好きです。耳を刺激される。楽曲の音楽の好きな部分とその歌い手の語感がぴったり合った時に、私は身をよじってしまうほど、感動してしまうのですね。これこそ「歌い手の色気」と思うのだけど、違いますかね~????
[PR]
Commented by JI@Koenji at 2006-04-09 21:38 x
私もブリン・ターフェル好きです。
でも、去年Metで彼を初めて生で観たのですが、ファルスタッフのタイトルロールで。期待に反して良くなかったんです・・ アクがないっていうのか。  彼は「いい人」なのでああいうお下品な役はうまくできないのかな~? 
Commented by kuntz at 2006-04-10 20:13
どうかな、若いのかもしれませんね~。ああいうタイプは、乗りも有りそうだし。私は、まだなまで見たことないのですが、Figaroとか、「サロメ」のヨハナーンとか好きでしたよ。あ、でも、やっぱり良い人なのかな・・・。
by kuniko_maekawa | 2006-04-05 20:11 | 歌手 | Comments(2)