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言の葉のいずるよりも前にきみが好きだった

字幕のキュー出し

今現在、字幕のキュー出しとして、ある公演に入っています。
本日と明日、本番の絨毯座と言うオペラ団体の公演で、モーツアルトの「Cosi fan tutte」なのです。

これをプロデュースなさっている、演出家の恵川智美さんとは、長年のお付き合いで、かわいがっていただいており、本番を観にいくつもりでメールしたところ、「空いてる~?」とお電話。

字幕のキュー出しがいないとのことで、急遽お手伝いに入ることになりました。

キュー出しと言うのは、演出家が決めた楽譜の中のタイミングを、実際に字幕や照明を操作する人に伝えるという作業で、楽譜を追っていきながら、キューの箇所に来ると「Go!」と声を出して、機会を操作している人たちが、ボタンを押すという、きっかけだしですね。

しかし、これが結構難しいのです。

何せ、実際にお客の目に触れるものですし、舞台上は人が動いて内容は進んでいます。
いくら、楽譜どおりに進めれば良いと言っても、指定の在る場所には、演出家の思い入れと、意図があったりします。ですから、絶対にオンタイムで字幕なり、照明なりは変わりたいわけです。

ところが、楽譜上でオンタイムでキューを出しても、ボタンを押すというタイムラグを入れなければ、遅れてしまいます。ですから、必ず、その箇所の少し前に「Go」と声を出し、ボタンを押して、字幕が現れるのがオンタイム。と言う技を使うのです。

ひえええ~、難しいよ~(;;)
一応、照明のキュー出しなどやったことが合ったので、その辺のことは理解していても、やはり、このキュー一つで、舞台の内容が変わることもあるので、演出的思考を持っている私には、恐ろしい作業なのですね。プレッシャー大!

しかも、今回ご一緒している字幕の製作者は、本当にオペラを良く知っていて、センスがいいんです。ですから、緊張。駄目も激しいし(^^;)
その代わり、少々とちっても、必ず正しい時にボタンは押されていますから、安心ですが・・・。

それにしても、今回初めて字幕のキューだしをしましたが、これが相当面白いということに気づきました。

字幕と言うのは、オペラを観たことがある方ならお分かりですが、舞台の上か、横に、白い看板かデジタルの表示で、内容を日本語で要約した文字が出るものですが、そのオン・オフが、すごく歌っている言葉を飾るのだな~と言うのに、改めて感心。

例えば、字が出ている間と、「out」と言って、真っ暗にする部分とあります。
音楽の感じが変わったり、フェルマータなどが入って、空間が止まったりする時に、字幕を消すキューなのですが、これの消し方やタイミングなど、下手すれば、感情的に見えたりしますから、タイミングが悪いと、内容を変えてしまうことになります。

お客の目に入るものは、なんでも表現になってしまう、舞台の恐ろしさですね。

その分、有効的に使えば、これはまた、ちゃんとした表現になるのです。初めて知りました。

これを機会に、字幕のキュー出しを、もっとやりたいと思い始めたのですが、どうも、私のセンスがな~・・・・・・・(^^;)

それでも拾っていただけたら、またやりたいと思います。
今日も、頑張ってきます!緊張しますが、面白いです。どう言う形でも、舞台に対して影響があると思うと、やっぱり現場は楽しいのです。(^^)
by kuniko_maekawa | 2006-12-22 12:54 | オペラなお仕事 | Comments(0)

オペラ・レッスンのこと、演出のこと、舞台や絵画や色んなことを書きまくっています。
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