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言の葉のいずるよりも前にきみが好きだった

稽古場で見ているもの

おおお~、珍しく「オペラのブログ」が結構更新されています。
どうも今月は色々と感じることが多いみたいですね。風通しがよくなっているのかもしれません。
なんだか書きたくなるのです。

さて、今現在、私は演出助手として、ある公演の稽古に入っています。

演出助手で居る時の私は、トレーナーや演出をしているときとは全く違ったスタンスで稽古場に居ます。

まず、働くのは左脳(笑)。

うそみたいですが、本当です。
演助をやっているときの私の頭はまったく事務屋で、感覚的と言うのがほとんど無くなり、計算で物事が動いていきます。

例えば、スケジュールを立てるときや、稽古を進行していくときなども、その場で起こっていることはサンプルであり、その次のシーンや、稽古内容を決めるためだけの出来事になっていきます。

もちろん、扱っているのが人間ですし、元々は芸術なので、そうも計算だけではいきませんが、それでも、歌い手さんの力量や、稽古回数、それから演出家の好き嫌い、相性など、そんなことを探りながら、今必要なことを適切に出せるようにします。

これだけだと、まったく機械的に稽古をこなしているように見えますが、当然そんなことあるわけなく、ちゃんと楽譜を読み、欠席している役があれば、代役をし、台詞を読み歌ったりもします(決してうまくはないですよ^^;)。

当然、楽譜の内容は演出家よりもわかっていなければならず、代役で立った時も、きちんと稽古が進むように芝居をしなければいけません。全役、立ちも台詞も音楽も、わからなくては出来ません。

こう言う仕事をしているときに、自分が楽しんだらおしまいです。あっという間に集中力も切れてしまう。

私がいつも心においていることは、「稽古場に気を使うこと」。

演出家でもない、歌い手でもない、指揮者でもない、ただ「稽古場」がスムーズに行くように、最大限に気を使います。

稽古をしている時は、私と「稽古場」それしか存在してないのです。人間じゃないですね~、こうなったら(笑)。

そろそろ稽古は佳境に入ってきます。
私の頭の中に入ってくるデータもどんどん増えてくる。

このデータが稽古場に動き出した時、私の集中力はすっごいです。自分でも信じられないことが出来たりするのです。

変な話ですが、人間のことを考え出すと稽古場はうまく回らなくなるのですね。
結局は作品を作るのは、人間じゃないってことなんです。じゃあ、何か。

なんでしょうね・・・。よくわかりませんが、多分、誰しもが「私」を捨てたときなんだと思います。
みんなが作品に対して、自分じゃなくなった時。私も含めて。

それは至福の稽古でしょうね、きっと・・・・・。
by kuniko_maekawa | 2007-08-07 01:30 | オペラなお仕事 | Comments(0)

オペラ・レッスンのこと、演出のこと、舞台や絵画や色んなことを書きまくっています。
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