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言の葉のいずるよりも前にきみが好きだった

2011年 08月 24日 ( 1 )

探すということ

公演をやって毎回苦労するのは、男声の歌い手さん探し。

芸術関係は全部そうだと思いますが・・・あ、もしかして世界的にそうなのかしら?

男性と女性の比率が悪いのです。

特にクラシックの世界では本当にそうで、声楽やバレエなどは男性が引く手あまただと思います。

オペラ等は合唱団も同じ。

しかし難しいのは、技術があるものに関しては、おわかりでしょうが誰でも良いわけではないということ。

それに、人対人ですから、依頼する方と依頼される方が、誰でも仲良く出来るとは限らない。

そうなると、選択肢はかなり狭まります。

もちろん世の中には色んなタイプの人が居ますから、「どんな人でも大丈夫!一期一会を楽しみましょう!」なんて勢いで、誰でも一緒にやってみるという方なら問題はないでしょう。

紹介する方もそういう人には楽。

私も毎回頭を悩ましては結局同じ名前を何回も挙げています。

第一条件は、「風通しが良い」ということ。

つまり、お互いに「あ・うん」の呼吸があるとまでは行かなくても、こちらの投げかけるものに対して壁が無いと言うことです。

歌い手さんは、自分の声というものに繊細です。

良い声をキープできる、安全なフォームを崩したくない。

自分をむき出しにして稽古場にいなければいけないのはわかっていても、出来れば壊されたくない。

良くわかります。

けれど、その精神的なことや身体的なことも含めて自分自身が「楽器」なわけですから、こちらはいじらないわけにはいかない。

その時に壁を創るのではなくて、まな板の上に乗ってくれる人が理想です。

もちろん声も良いに限る。

しかし、歌い手の声が悪いはずはありません。

それでは歌い手とは言えない。

なので、私自身が歌い手さんを探すときは、わざわざ「声」のことは聴きません。

そして、良い声で歌うことが出来るのならば、身体が自由に動くのが道理。

それが稽古場で不自由に成るのは、単に精神的なことです。

あるいは、発声的なこと。

そうなると基本的な話しになってくるので、問題外ということになりますね。

さて、私の周りにも、何人か、残念ながら数えるほどですが、風通しの良い歌い手さんが居ます。

そういう人達との稽古では、ほとんど喋りません。

喋る必要が無いんですね。

こちらが欲しいものを投げる。

そうすると相手は「出来るかどうかわかんないけど、とりあえずやってみるから何かあったら言って。」

こういう時は、大抵問題ありませんからスルー。

よしんば違うものが出たとしても、それこそ歌い手さんの感性ですから、いただきの物が多い。

結果、新しい発見と経験が出来たりして、あ~、気持ち良い~って満足しながら稽古を終えることになる。

これは結局自分のことを考えずに、お互いが稽古場にただ「居る」からなんですね。

その時集中していることは、恐らく作品のことだけ。

どうやったらその役になれるのか、どうやったらその空間を創れるのか、どうやったら作曲家の意図に近づくのか。

そのことだけをお互いに考えて稽古場に居る。

心と身体をいくらでも風が通っていく。

至福の時です。

最近、こういう稽古場を創れる歌い手さんが色んな事情でオペラの舞台を踏めなくなっている。

探せば現れてくるのでしょうが、こればっかりは一緒にやってみないとわからないので、最初の一歩がいります。

今もバリトンを探して色んな名前を頭でめぐらせていますが、どこでヒットするのか・・・・(^^;)

良い出会いを祈るしかないですね。

今日はお休みでしたが、部屋の掃除をしていたら、急にTV周りの配線を整理したくなった。

なんだか一日中かかって、絡み合ったコードと格闘(@@)

結局二本使ってないコードを取り出して、LANコードの接続の仕方を変えてみたけど・・・・。

すっきりしたかな(^^)

今週はまた仙台へ。

また布団の下に豆が落ちてるような感じがしだしてきたけど、楽しく頑張ります(^0^)

明日も一日お元気で!
by kuniko_maekawa | 2011-08-24 21:14 | 演出家のつぶやき | Comments(2)

オペラ・レッスンのこと、演出のこと、舞台や絵画や色んなことを書きまくっています。